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「ジョジョ」に登場するスタンド
愛知県で行われたプラモデラーによるオフ会「半田モデラーミーティング」。中でも目を引いたのが、大人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」(以下、「ジョジョ」)に登場するスタンドです。このスタンドを手がけたのは、モデラーのおぺさん。既製品のフィギュアに独自の筆塗りを施したといいます。
作品のこだわりや注目ポイントについて、詳しく話を聞きました!
もともとおぺさんは、自動車などのスケールモデルをメインに製作。過去にはウルトラマンに登場する「マットビハイクル」なども手がけました。自動車のスケールモデルと向き合う中で、「もっと自分のイマジネーションを出せるような塗り方をしたい」と思うようになったおぺさん。そこで挑戦したのが、「ジョジョ」のフィギュアでした。
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「キング・クリムゾン」
普通の人には見えないという*スタンド*ですが、造形が美しく、立ち姿もユニークです。そんなスタンドの既製品フィギュアを仕入れて、自分好みにカラーリングしたおぺさん。フィギュアの原型師さんが手がけたポージングはそのままに、オリジナリティーを込めて筆塗りしています。
*スタンド*=生命エネルギーが作りだすパワーを持った像(ビジョン)。普通の人には見えない。(※公式ホームページより)
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「クレイジー・ダイヤモンド」
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「ハイウェイ・スター」
また、自由自在にカラーリングできるのも筆塗りの醍醐味! テレビアニメ版の色で塗っても、「週刊少年ジャンプ」に連載されたときの4色カラーで塗ってもさまになります。
「そもそもスタンドは実体のないものなので、自分のイメージを膨らませて『こんな色合いなんじゃないか?』と質感を意識しながらつくっています」
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「ダイバー・ダウン」
「ダイバー・ダウン」は名前の通り、ウエットスーツのイメージが浮かんだそう。
「実際には海ではなく地面を潜るので、地面が擦れたり日に焼けたり、痛みがあったりするはず。そうした質感が込められるといいな、と」
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「ストーン・フリー」
「ストーン・フリー」は特徴的な青色のカラーリングのほか、彫像のような汚れやきずをプラス。上部には雨だれのような汚し塗装も施してありました。
キャラクターごとにシチュエーションを考え、色合いや明るさを決めているからこそ、リアルなスタンドのフィギュアに仕上がるのですね!
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スタンドのフィギュア
最後におぺさんは、展示作品をただ鑑賞するのではなく、「自分ならどう塗る?」と自分ごとに置き換えて眺めてほしいと話していました。
「『こんなふうに塗っても面白いかも』とか、『俺とは全然違う見方で塗られているな』とか。きっと皆さん、それぞれ注目ポイントがあるはずです。プラモデルをつくるときを想像しながら観てもらえたらうれしいです!」
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