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アラミド軍手
今回は、2000種類以上の布製品を作っている「石川メリヤス」(愛知・西尾市)の工場を取材。主力商品は“簡単に切れない丈夫な糸”で作られている「アラミド軍手」。製造現場のプロ御用達の一品で、その製造工程をカメラが捉えた。
主力商品「アラミド軍手」の製造工程に密着
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「石川メリヤス」の工場
のどかな田園地帯にたたずむ「石川メリヤス」の工場に入ると、リズミカルな音を奏でる約140台の自動編み機が。多種多様なニット製造に対応しており、中には50年以上使われているものもある。
外からではその様子が分からないため、テレビ初! 編み機のカバーを外して、中にカメラを設置。激レア映像を確認すると、きれいに編み終えた手袋の指先が、カメラに向かって伸びてきた。
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大宮裕美社長
「この編み機1台で1種類を製造している。手袋の形にするまで自動で編んでくれる。だいたい、1枚で3分くらい」と、大宮裕美社長は話す。
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工場など、製造現場のプロたちが愛用
手袋など、2000種類以上の布製品を作っている「石川メリヤス」。中でも主力商品となっているのが、こちらの「アラミド軍手」だ。簡単には切れない丈夫な糸で作られており、工場など、製造現場のプロたちが愛用している。
その作り方を見てみると、左右に忙しなく動く機械の中に、軍手の材料となる糸が吸い込まれていく。
スーパースローの映像を見ると、引っ張った糸を右のフックが左のフックに押し込んでいる。そして左のフックが糸を抜くことで、徐々に編まれていくのだ。
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手袋の形にするまで自動で編んでくれる
この一連の緻密な作業を繰り返すことで、わずか3分、軍手が編み上がった。
品質を大きく左右する重要な作業とは?
まだまだ作業は続く。「ここからが手作業で腕の見せどころ。このままだと手首の編み目がほどけてしまうので、オーバーロックというミシンで縫う」と、大宮社長。
使うのは、少し変わった形のミシン。
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約6秒で縫製
職人さんが手首の部分をミシンに押し当てるとぐるりと回り、なんと約6秒で縫い終えてしまった。この部分をしっかり縫うことで、頑丈な軍手に。時間はあっという間だが、品質を大きく左右するとても重要な作業だ。
お次に登場したのは、変わった形をしたこちらの機械。金属板に1枚1枚軍手をはめて、スイッチを押すと…
板が少しだけ機械の中に引っ込み、軍手がぎゅっと1つに。指先や手首の部分に手作業で輪ゴムをつけ、もう1度スイッチオン!
すると、今度は板が完全に引っ込み、軍手がきれいにまとまった。たくさんの軍手をひとまとめにする機械だったのだ。
まとめた軍手を袋に詰めたら、機械で圧縮。ひもで結んでまとめ、ようやく出荷となる。
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