大手スーパーが軒を連ねる激戦区、北名古屋市の師勝エリア。その中でもひと際人気を誇るスーパー「ダイ新」。長年地元で愛されている個人経営のスーパーです。そこで今回は、常連客100人にアンケートを実施! 多くの地元住民に愛され続ける理由に迫ります。
アンケート結果によると、100人中73人が推していたのは種類豊富でおいしい総菜。特に人気が高いのは、火曜限定天ぷら詰め合わせです。サクサクの食感の秘密は、片栗粉を打ち粉に入れて揚げる作り方にあります。ほかにも、豚の角煮やポテトサラダなど、手作りにこだわった総菜が100種類以上もラインアップ!
手作りにこだわる! バリエーション豊かな人気の総菜
総菜担当は社長の妻と3人のベテランパートさんたち。手作りの味が地元で大人気です。特に金曜限定の具材がゴロゴロ入った絶品カレーは、お玉1杯分を194円で購入できます。金曜日には鍋を持って買いに訪れるお客さんも多いです。
御年92歳の創業者が鮮魚を担当
次に、100人中35人が推していたのが鮮魚です。見事な包丁さばきを見せるのは、店の創業者である大野鍾(あつむ)さん。92歳になった今でも、新鮮なマグロを厚く切り分ける技術は健在です。
厚くカットする理由は、「マグロは厚く切ったほうがおいしい!」という鍾さんの信念があるからです。また売り場では、自らセールストークを行い、お客さんとのコミュニケーションを大切にしています。これこそ地元スーパーならではの醍醐味ですね。
さらに、夕方4時前になると半額セールが始まります。真鯛の刺し身が半額で249円、めばるの煮つけが半額で129円、さんまの塩焼きが半額で149円、ポテトサラダをはじめとする各種総菜もすべて半額です。少しもったいない気もしますが、鍾さんのやることなら仕方がないとか。
「ダイ新でしかウナギを買わない!」という人も
そしてダイ新の不動のエースは土曜限定・三河一色産ウナギです。炭火で焼き上げられ、継ぎ足しのタレで味付けされる本格的な一品になっています。前日までに予約が必要なほどの人気で、土用の丑の日には1000本も焼くことがあるそう。
ウナギ担当の長男・泰輝さんは、昔から鍾さんが焼く姿を見て育ったため、直接教えてもらったわけではないですが、自らも焼けるようになりました。
アップルパイのおいしさに感動
約半数の常連さん、100人中48人が推すのがダイ新のスイーツです。店内にはカフェがあり、買い物のついでにひと休みするのが当たり前。看板メニューの自家製アップルパイは、スイーツ店でもなかなか味わえないおいしさと好評です。
手がけるのは三男・将生さん。母親が作ってくれた思い出の家庭の味を受け継ぎ、アップルパイを作り続けています。
ダイ新が大事にしたいのは、お客さんへの思いやり
鍾さんを筆頭に家族全員の力で、スーパー激戦区を生き抜いてきたダイ新。約130年前に造り酒屋から始まり、鍾さんの代でスーパーへと転換。お客さんへの思いやりがモットーで、笑顔で来てもらえるお店を目指しています。
この姿勢はアンケート結果にも表れており、100人中48人もの常連さんが「親切で優しい」とダイ新の魅力を挙げてくれました。
その理由は柔軟な対応にあります。例えば、商品にないシシャモのフライを提供するなど、お客さんのリクエストに応じて1つだけの注文にも対応します。配達サービスも充実しており、配達料はわずか200円。地元に愛されるスーパーの姿勢が、至るところに感じられますね!
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