森繁和と岩瀬仁紀が、2024シーズンの中日ドラゴンズ投手陣の成績を振り返り、来季に向けての提案を語った。
まずは森が、「規定イニングを投げる投手が少ない」と指摘。岩瀬も「先発ローテーションが回っているのかというと、回りきれていない。ドラゴンズは先発ピッチャーが良いといっても、終わってみたら、規定イニング投げたのは2人しかいないし、勝ち越したのは(髙橋)宏斗しかいない。数字を見たら、最下位というのは仕方がない」と厳しい現状を語る。
初回失点が多い原因とは?
イニング別年間失点数を見ると、1回に84失点と、全イニング中、初回に最も点を取られる結果に。岩瀬は「初回に点をやってはいけないという意識が強ければ強過ぎるほど、失点しやすい」と分析。森は「立ち上がりの1点だったらそんなに大きくはないはずだが、ここは点を取られてもいいからアウトを取ろうという気持ちになりづらい」と投手の心理を語りつつ、「1点もやりたくないという時に、ランナーをためて2、3点の大量失点になってしまっている。84というのはとんでもない数字」とコメントする場面も。
ビジターで勝てない原因はマウンド
ビジターでの失点が284点という多さに関して、岩瀬は「バンテリンドームのマウンドが投げやすすぎるのが一番の問題」と前置きした上で、ビジター球場とホームのバンテリンドームのマウンドの違いに原因があるのではないかと指摘。ビジター用に合わせて、バンテリンドームのマウンドも変えた方がいいと提言した。
「相手チームからしたら、めったに来ないバンテリンドームで投げると投げやすいという感じになるが、逆にドラゴンズはビジターで他の球場に行った時、一気に投げづらくなって、この数字になっているんじゃないか」と岩瀬。「バンテリンドームのマウンドは高くて硬いので、他の球場と同じようにちょっと低くして土を柔らかくする。それに慣れることが大事」と提案し、岩瀬の大胆なアイデアに森が笑いながら驚く一幕も。
また、ビジター戦での阪神戦が1勝10敗と大苦戦していることについて岩瀬は、ビジターでの声援のプレッシャーにピッチャーが影響されることが多いと話し、「甲子園は特に声援がすごい。ピンチじゃないのにピンチに感じるくらいメンタルがやられやすい。そこをどう変えていくか」と、ビジター戦での対策の必要性を説いた。
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