森と岩瀬が"広島の歴史的失速"について言及「最後一気にバテがきた」

ドラゴンズ

今シーズンの広島を総括

森繁和と岩瀬仁紀が2024セ・リーグペナントレースを振り返り、9月に入るまで首位争いをしていたにもかかわらず、4位に終わった広島の歴史的失速について分析した。
9月突入時点で首位だったチームが最終的にBクラスになったのは、プロ野球史上初。

  • 広島東洋カープデータ

「カープは最後の連敗であの結果に終わったが、よく頑張った。秋山(翔吾)と菊池(涼介)が最初出遅れた」と森。岩瀬も「すごいと思う。9月までよくこのメンバーで首位で頑張った」と同意し、主力選手が戦線離脱してしまった広島の戦力不足を指摘する。

「チーム状態は、4番小園(海斗)でやっている時が一番良かった。スモールベースボールだったが、最後一気にバテがきた」と岩瀬。戦力不足でも頑張っていた広島が、最後に息切れしたと語る。

  • 投手陣が総崩れしたことを指摘

森は「抑えが潰れて中継ぎが潰れて先発が潰れて…。勝ちゲームに完投がどんどん少なくなってきた時、栗林(良吏)に負担が来た」と、投手陣が総崩れしたことを挙げた。

さらに、「森下(暢仁)は、ここぞという時に打線の援護があれば違っていた。故障明けで決して悪いとは言わないが、本当の森下らしさは長く続かなかった。床田(寛樹)も大瀬良(大地)も頑張って、途中から九里(亜蓮)が良くなった。先発ピッチャーの頭数は一番整っている。ただ歯と一緒で、1本抜けると周りがぐらついて大変になる」と独特の表現で総括。他チームと比較しても力のあるピッチャーが揃っていたが、わずかなほころびから崩れていったと読み解いた。

広島が失速した理由は猛暑が原因!?

  • 「今年の猛暑は広島にとって相当きつかったはず」と岩瀬

一方の岩瀬は「今年の広島が落ちてしまったのは、猛暑のせい。本拠地からビジターへの移動距離が長く、本拠地も外なので、今年の猛暑は広島にとって相当きつかったはず。それが、9月に失速してしまった原因の一つだと思う」と推測。

森も「確かにあの暑さはきつい。名古屋や東京ドームに行けば行ったでホテル泊まりで、ずっと涼しい所にいるから、さらに広島に帰った時はきつい」とうなずき、広島の選手たちのコンディションに、暑さがいかに影響するかを語った。

最後に森は「広島の場合、必ず外国人が1、2人いるはずだが、その外国人が全く役に立たなかった。そこは考えないといけない」と語り、来季への課題を挙げた。

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