今年野球殿堂入りを果たした岩瀬仁紀と、岩瀬の現役時代に投手コーチを務めた森繁和が、1月16日に開催された「2025年 野球殿堂入り通知式」にまつわる秘話、イチローとの思い出を語った。
祝!岩瀬仁紀 野球殿堂入り
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▲左から森繁和、岩瀬仁紀
新聞記者からの電話で自身の殿堂入りを知ったという岩瀬は、落合博満と森に連絡をしたものの「森さんは先に知っていました(笑)」とコメント。森の情報網に舌を巻く。
森は「俺のところにも違うマスコミ関係者から『岩瀬さんが選ばれました。まだ発表できないですけど』って連絡が来て、『選ばれて当然でしょう』と言ったんだよ」と明かし、岩瀬の殿堂入りを喜んだ。
また、野球殿堂博物館で行われた式典では、森が岩瀬を祝福するスピーチを。岩瀬の依頼によるスピーチだったが、「たまたま東京にいる暇なヤツが俺しかいなかったんでしょう」と森。すると「前もってずっと言ってたじゃないですか!」と岩瀬が笑い、厚い信頼を伺わせた。
イチローの弱点を知る森繁和
今回、岩瀬とともに殿堂入りを果たしたのがイチロー。式典には王貞治、原辰徳といった豪華な面々もそろい、森は「顔ぶれを見たら王さんもいるし、久しぶりに緊張して話をした」と、式典での心境を。
さらに森は、「イチローといろんな話をした。オリックスと西武の争いの時の話から始まって、ボールの握り方やマメの話を聞かれた」と、イチローと野球談議に花を咲かせたことを告白。
愛知県出身の野球人としてイチローと縁がある岩瀬も、「イチローさんとは久しぶりに話しました。僕の息子(愛知工業大学名電高等学校で甲子園出場を果たした岩瀬法樹投手)のことも知っていました」と語った。
イチローとの現役時代の思い出について、岩瀬は「対戦はオープン戦で1回だけありました。結果はセカンドゴロでした」。
当時、西武でコーチを務めていた森は、オリックス・仰木彬監督の下で頭角を現したイチローに対して「厄介な選手が出てきた」と感じていたそう。
「どう見ても、普通に転がされたらみんなヒットだよ。そういう時にずっと調べていたら、意外とアンダースローが打てないのが分かって、西武にアンダースローがいたから優先的に(イチローに対して)投げて、結果的には一番抑えた。その話をしたら『そう言われてみれば、そうなんですね』と言っていた。本人もそういうところがあるという気はしていたんだろう」と、森はイチローを徹底研究していたことを明かした。
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