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鉄道模型ジオラマ
航空写真のような、ダイナミックな情景を作り出す鉄道模型ジオラマ。
情報量の多さから敷居を高く感じてしまいますが、約1/150スケール(Nゲージの場合)という小サイズゆえに表現に融通が効きやすかったり、ジオラマ製作用のグッズも豊富だったりして、比較的始めやすいホビージャンルの1つといえます。
今回は情景づくりの一端をお届けしましょう。
目次
鉄道模型のジオラマ作り! 各務原市を再現する
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各務原の街をイメージ
鉄道模型ジオラマを作るためには、まずシチュエーションを決めなくてはいけません。オススメはやはり「街」。建物や道路などの人工物と、山や川といった自然が織りなす情景にはおのずと情報量が加わり、見応えのあるものになってくれます。今回は岐阜県各務原市を題材にジオラマを製作しています。
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レイアウトを考案
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スタイロフォームを使用
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高さのあるレイアウトを作れる
土台と線路を用意して、大まかなレイアウトを考え、軽くて切削しやすいスタイロフォームを使って地形の基礎を作ります。
スタイロフォームを箱組みすれば、高さのあるレイアウトを作ることもできます。
効率的かつ自然な山の作り方
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身近なアイテムで山を表現
1/150スケールの鉄道模型ジオラマには欠かせない山づくり。スタイロフォームを重ねて作ることもできますが、山特有の有機的なラインを削り出して作るにはコツがいりますし、粘土を使うのも重さと強度とコストの面で避けたいところ。身近なものを活用して、手軽で安価、そしてリアルな山の作り方を紹介します。
地形に丸めた新聞紙を配置する
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新聞紙で手軽にかさ増し
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簡易的に配置
荷物を送るときの緩衝材にも活用しやすい新聞紙で手軽にかさ増し。思うがまま、適当に配置することで自然と有機的な雰囲気につながります。
配置後がこちら。このままだと不安を覚える姿をしていますが……。
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プラスタークロスを使う
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工作用の石膏を塗って埋める
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スプレーで山の風合いを出す
石膏が固まったらスプレーで塗装。ブラウンとグレーで風合い良く仕上げれば完成。ランダムな凸凹が生まれ、山の自然な形状を作ることができました!
植林して、山らしい姿にする
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山の緑を加える
岩肌だけだと殺風景ですし日本らしからぬ光景なので、木を植えて情報量を高めます。鉄道模型の完成状態を見ると難しそうですが、実際は森に見える部材を乗せるだけ。みるみる森になってく様子を目のあたりにできる楽しい作業です。
部材はできるだけ細かくして使おう
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色にも変化を付ける
森に見立てるのに使うのが緑色のスポンジ。細かくちぎったものを、接着剤を塗った場所に置きます。大きいスポンジを乗せてしまうと明らかにスポンジだとわかってしまうので、馴染みやすいように可能な限り細かくします。
ちぎったスポンジのサイズだけでなく、色にも変化を付けることで森に立体感が生まれます。
河川を作る
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川を取り入れ、ジオラマを各務原の風景に近づける
鉄道模型ジオラマに河川を組み込むと自然表現が豊かになり、透明感のあるビジュアルで目を引くこともできます。
河川は市販の専用グッズで手軽に挑戦可能!
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KATO「リアリスティックウォーター」
河川の作り方はさまざまありますが、ここではリアリスティックウォーターという、流し込むだけで水辺になる液体を使います。
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青系の塗装を施し、リアリスティックウォーターを流し込む
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表面に細かなニュアンスを加える
河川にする場所に青系の塗装を施し砂利表現用の砂を配置したら、リアリスティックウォーターを流し入れます。
リアリスティックウォーターが固まったら、表面に川の動きや色味を表す塗装を施して完成させます。
山と川が作れれば、あっという間に日本らしい情景に
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解像度の高い情景が出来上がる
当初の姿を想像しにくいほどに解像度の高い情景が完成しました。実は新聞紙を仕込んでいたり、森は単なるちぎったスポンジだったり、専用の材料もあったりして、トライしてみる勇気を得られる内容だったのではないでしょうか。
鉄道以外のジオラマにも活用できるので、ぜひ挑戦してみてください。
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