ディープなマニアも多くいる人気の鉄道ジャンル。今回は、主に鉄道関連のグッズ集めを趣味とし、それで部屋を電車の車内さながらの雰囲気に仕立ててしまっているマニアの方をピックアップします。こだわり抜かれた部屋づくりを紹介するとともに、鉄道グッズの価値についてもお届けしていきましょう。
目次
まるで新幹線の車内にいるかのようなこだわりの異空間
-
鉄道マニアの鈴木裕幸さん
鉄道マニアの鈴木裕幸さんの部屋にはいたるところに鉄道グッズがあしらわれ、一般的なお部屋とは一線を画す実際の電車の内装さながらといった様相。空間づくりだけでなく、電車好きも唸るギミックもふんだんに設けられています。
-
壁にあしらわれた新幹線にまつわるグッズ
-
4人座席は西武鉄道の特急電車に実際に使われていたもの。ペダルを踏めば向かい合わせにできる
-
方向幕が切り替わる
スイッチを操作すると、今はもう走行していない0系新幹線の方向幕が切り替わります。東海道新幹線の終点である博多まで変更可能。
-
非常通報ボタン
-
電光掲示板に表示がされる仕掛けも
さらに名鉄瀬戸線の非常通報ボタンを押すと、0系新幹線の走行音と室内アナウンスが流れ出し、電光掲示板にも表示が出ます。
-
自作の時刻表
ただそれぞれのグッズの動作と音声の連動を楽しめるだけでなく、自作の時刻表に合わせて目的地までのアナウンスや走行音も再現するというこだわりぶり。実際の約3分の1の時間で、東京〜博多間の新幹線の旅がいつでも楽しめるというわけです。
鉄道マニアの食指が動く鉄道グッズとは?
-
「今ないレトロなものこそほしくなる」と話す鈴木さん
自宅で新幹線ごっこが頼めるほどのこだわりを詰め込んでいますが、新幹線マニアではないとのこと。新幹線のグッズでも今は運用されていない0系のものを集めるなど、「今ないレトロなものこそほしくなる」と鈴木さんは言います。
-
1928年から約70年運用された名鉄瀬戸線 モ750形の車内灯
-
民営化前の国鉄時代の車内温度計
-
わずか15年で廃止となった、ピーチライナーに使われていた座席
1991年からわずか15年で廃止となった桃花台新交通桃花台線(通称:ピーチライナー)に使われていた座席。リクライニング機能がないので日常使いはいまいちだとか。
-
車内アナウンスマイク
ディーゼル機関車に使われていた車内アナウンスマイク。ゼンマイを回すことでディーゼル機関車に乗ったことのある人にはおなじみの案内チャイムも流れます。
-
電車内に流れるチャイムを鳴らすスイッチ
国鉄時代の特急や急行電車内に流れるチャイムを鳴らすスイッチも設置されています。昔は廃棄品だったのが今では高額で取引されるお宝に。
鉄道グッズの価値とは
-
カラマツトレイン
鉄道グッズを多数取り扱うショップ「カラマツトレイン」にて、現在の鉄道グッズの価値を調査してみました。
-
方向幕は5万4千円 ※取材当時の価格
在来線に使われていた方向幕は5万4千円。ライトが付くか、実際に動くかなどの状態によって価格は大きく変動します。
-
特急あさまでもボンネットタイプのヘッドマークは希少で64万5千円 ※取材当時の価格
-
ヘッドマークの裏側がススで汚れていると価値が高いという、独特な価値観も面白いジャンル
一見ディープに感じられる鉄道マニアの世界ですが、マニアでなくても普段から利用することの多い身近なものなので、それにどのような価値があるのかを知ることで、マニアの方々の琴線も理解しやすいのではないでしょうか。
地方を訪れると古い車両がまだまだ現役で運用されていることも多いです。利用するだけでなく、内装や細かい部位にも注目してみてはいかがでしょうか。
この記事の番組を動画配信で観る
この記事をシェアする