旧車の美しさを長く維持したい! メッキ専用のコーティング剤メッキングを試してみた

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旧車のメンテナンスのなかでも、満足度が高いのが外観の維持です。特に旧車はメッキパーツが多用されていることもあって、メッキの輝きが美しさを左右します。今回はメッキパーツのコーティング方法を、いすゞの名車「117クーペ」に実践! 旧車メンテナンスで必要なアイテムや使用上のポイントをたっぷりと紹介します。

目次

イタリアの名車「いすゞ117クーペ」をメンテナンス

  • 取材車両の117クーペは1972年式の初期型

    取材車両の117クーペは1972年式の初期型

  • 洗練されたデザインはジュネーブショーでコンクール・デレガンスを獲得するほど

    洗練されたデザインはジュネーブショーでコンクール・デレガンスを獲得するほど

メンテナンスを行うのは、1968年に誕生したいすゞの「117クーペ」。117クーペは1966年に開催されたスイスで開催されたジュネーブショーで登場し、多くの来場者の目に留まりました。

車両のデザインは、“イタリアカーデザインの巨匠”でもあるジョルジェット・ジウジアーロ氏が担当。当時の自動車としては考えられないほど細いピラーや、ルーフからトランクまで続く流麗な曲線は斬新なデザインとして注目を集めました。ジウジアーロ氏が生み出した美しいデザインは、今なお色褪せていません。

  • 取材車両のエンジンはDOHC化された1.6リッターエンジンを搭載 最高速度190km/hは当時の1.6リッターではトップクラス

    取材車両のエンジンはDOHC化された1.6リッターエンジンを搭載。最高速度190km/hは当時の1.6リッターではトップクラス

旧車のコーティング方法

  • 旧車の外観維持は現在の車以上にお金と時間がかかる

    旧車の外観維持は現在の車以上にお金と時間がかかる

旧車の愛好家が頭を抱えることの1つが外観の維持。今の自動車と違い、昔の自動車は塗装の質が劣ることもあって、サビや腐食などにとても気を使います。旧車は塗膜が薄く、研磨をするとボディパネルの下地が露出してしまいます。

  • メッキパーツは当時の高級車の象徴でもあった

    メッキパーツは当時の高級車の象徴でもあった

特に旧車の外装パーツで扱いにくいのはメッキ部分。メッキは通常の塗装と異なり、電解や溶融といった特殊な設備や技術で行います。メッキが剥がれてしまうと補修は困難に。またメッキは構造上、目に見えない無数の穴(ピンホール)が空いています。ピンホールに水やホコリが侵入することで、下地から腐食が進む部位となっているのです。

旧車のメッキパーツに最適なのが、老舗メッキ工房である「NAKARAI(ナカライ)」の製品。今回の旧車メンテナンスでは、3つの商品をご紹介します。

メンテナンスに有効な3つのアイテム

  • 旧車メンテナンスで必要な3つの道具

    (左から)ミガキング、メッキング、サビトリキング

  • メッキング:メッキパーツ保護剤
  • ミガキング:メッキの汚れ除去剤
  • サビトリキング:メッキに付着したサビを除去する
  • メッキパーツ保護剤で唯一無二の「メッキング」

    メッキパーツ保護剤で唯一無二の「メッキング」

「メッキング」は5年の歳月をかけて、NAKARAIが独自に研究開発したメッキ専用のコーティング剤です。メッキングのコーティング剤の主な成分は「オルガノガラスコーティング」で、従来のガラスコーティングと比較しても圧倒的に疎水性(水滴が貯まりにくい)が高いのが強みです。

疎水性が高いことでメッキの弱点である水・油・ホコリの侵入による錆を防ぐだけでなく、メッキの輝きを最大限に引き出すことができます。

通常のワックスは撥水性のため、水玉のレンズ効果が原因でウォータースポットになりやすいです。一方、メッキングは疎水性なので水玉になりにくく、レンズ効果が起こりにくいのが特徴。ガラスコーティングならではの強固な被膜なので、キズが付きにくいのも魅力の1つです。

  • 付属の目の細かいクロスで施工することで、傷を最小限に抑える

    付属の目の細かいクロスで施工することで、傷を最小限に抑える

なお、NAKARAIでは、メッキ保護剤のメッキングのほか、メッキの汚れ除去剤「ミガキング」、メッキに付着したサビを除去する「サビトリキング」があります。今回の117クーペはメッキの状態が良好なこともあり、保護剤のみを施工することにしました。

メッキングには専用のクロスが付属しており、メガネ拭きよりも目の細かいクロスとなっています。

メッキングの使い方・注意点は?

  • 力は全く必要とせず塗って拭きあげるだけの簡単施工

    力は全く必要とせず塗って拭きあげるだけの簡単施工

コーティングはものすごく簡単で、メッキングをクロスに塗布してメッキパーツの上をなぞるだけ。塗布が完了したら、別のきれいなクロスで拭き上げれば完了です。

使用量の目安は10センチ四方で1〜2滴。一度の施工で半年ほど効果が持続するので経済的なのもうれしいポイントです。

  • 施工した時点で桁違いのメッキパーツの輝きは他のコーティング剤では得られない

    施工した時点で桁違いのメッキパーツの輝きは他のコーティング剤では得られない

メッキングを使ってきれいに仕上げるには、とにかく“薄く広く”拭き上げるのがポイント。とはいえ、見た目よりも耐食性を重視したい場合には、厚く塗布しても問題ありません。メッキングは強固な被膜を形成する特性上、ムラの目立つボディに施工すると除去が困難です。施工箇所がボディに隣接している場合、事前にメッキ以外の部分をマスキングしておきましょう。

  • 施工後のメッキパーツに水をかけると水滴が残らず、きれいに流れ落ちる

    施工後のメッキパーツにジョウロで水をかけると…

  • 水滴が残らず、きれいに流れ落ちていった!

    水滴が残らず、きれいに流れ落ちていった!

本記事で紹介した3つの商品のほか、NAKARAIでは用途に合わせたセットや専用クロスのみの販売も行っています。旧車メンテナンスを行う際は、ぜひチェックしてみてください!

NAKARAI(ナカライ)商品概要
・「メッキング」
・「ミガキング」
・「サビトリキング」

▼【3king】購入ページ
https://mekking.shop-pro.jp/

▼【3king】公式ページ
https://saikyoumekki.com/repair

▼公式ページ
https://nakarai.co.jp

※この記事の掲載内容は更新当時の情報です。
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