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ラトキエさんの作品
雪上に佇む戦車に、使い古された軽トラック。どちらも愛知県在住のプラモデラー、ラトキエさんが手がけた情景模型です。ラトキエさんの作品は、風景の一部を切り取った精巧なものばかり。プラモデルという小さな世界でも、植物が芽吹く様子や自然の移り変わり、モノの経年変化を感じとることができます。
今回はプラモデラーたちによるオフ会「半田モデラーミーティング」で展示された、ラトキエさんの作品群を紹介します。
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タミヤのプラモデル「NASHORN」(ナースホルン)
戦車プラモデル「NASHORN」(ナースホルン)は、ラトキエさんが「雪景色を作りたい」と思い立って製作。冬景色に合いそうなキットを探す中で心をくすぐられたのが、このNASHORNだったといいます。
激しい戦闘の瞬間を描くのではなく、静寂に包まれた戦場の風景を、冬の景色とともに表現しました。
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作品名「早春」
作品の情景は、雑誌やインターネットに掲載された写真や、旅先で心に残った情景を参考にするというラトキエさん。「早春」は実際にあった自動車の画像をもとに作られています。
「あくまで材料の1つとしてプラモデルを選び、『こういうのを作りたい!』というイメージを膨らませてゴールに近づけていきます」と語ります。
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自動車の天井にはネコが!
よく見ると、サビついた自動車の上には、伸びをするネコの姿が! 傍らには花や草木が生い茂る様子も表現されています。
「植物も好きなので、寂しいところに植物が生きているような感じ」。自動車は朽ちていくけれど、植物や生き物は息づいている。そんな自然風景の“対比”を楽しめる奥深い作品です。
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