毎年秋頃に開催される世界最大級の模型イベントが全日本模型ホビーショーです。最新のプラモデルやラジコンが展示されるなか、シャーペンのような極細のヤスリを開発するメーカーに密着しました。
極細のヤスリを紹介!
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新潟県に本拠地を構えるアイガーツール。研磨するツール以外にも切るツールなど多彩なラインアップ
多くの模型ファンを魅了する全日本模型ホビーショーが、2024年も10月12日と13日の2日間、東京ビッグサイトで開催されました。
全日本模型ホビーショーでは、タミヤやアオシマなどの模型メーカー以外にも、さまざまなツールなどを手掛ける企業も出展。なかでも「極ぼそッ!沼ヤスリ」を製造・販売するアイガーツール(EIGER TOOL)のブースは、多くの人で賑わっていました。
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モデラーのなかでも話題になっている極細ヤスリ「極ぼそッ!沼ヤスリ」
アイガーツールは新潟県に本社を置く工具メーカーで、とくに細かな作業に適した精密ツールは多くのモデラーに愛されています。そんなアイガーツールの展開する沼ヤスリシリーズは、シャーペンの形状をしていて芯の部分が極細のヤスリになっています。
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とにかく折れにくいしなやかさが特徴
芯の径は0.3mmと0.5mmの2種類がラインアップにあり、粒度(番手)は#400、#600、#800の3種類が用意されています。
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どのモデルかで迷ったら万能な0.5㎜#600から始めるのがおすすめだそう
極細な芯にもかかわらず、しなやかさがあることで、欠損することを心配することなく作業に集中できるのが特徴です。価格は希望小売価格3278円(税込み)で、ネットショップや模型小売店などで販売されています。
活用シーンは? どんなプラモデルに向いているか
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フィギュアの髪の毛など凹凸の多い箇所でもヤスリ掛けが可能
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仕上げが困難な指先でも気軽に作業
沼ヤスリの用途はさまざまあり、おもに模型のディテールアップやすじ彫りなどに最適です。
とくにフィギュアのような凹凸の多い複雑な模型で、真価を発揮します。フィギュアの髪の毛にはたくさんの曲面があるだけでなく、服のシワや指先など通常のヤスリでは仕上げが困難な個所が多数あります。
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穴あけ加工をした場所で仕上げや研磨を行う
さらに穴あけした際のバリ取りや研磨のほか、ガンプラなどの銃口の仕上げに使用するモデラーも多いとのことです。
実際に使ってみると?
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折れにくい構造なので溝の研磨をまとめて行うことも可能
早速、アイガーツールのスタッフの方に、使い方を実践してもらいました。芯材を長めにとれば溝の研磨が可能で、溝に対してしならせながらヤスリ掛けが可能です。
また、芯材を短めにして力を入れればすじ掘りが可能で、模型のディテールアップには欠かせないといえるでしょう。
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立体物のディテールアップのためのすじ彫りに最適
沼ヤスリは芯材が全面ヤスリとして使用できるだけでなく、目が詰まったら粘着テープやブラシなどで除去することで再利用できるコスパ面にも優れています。
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