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蝶を採集
蝶の美しさや生態のおもしろさに魅せられて、約2000種類にものぼる標本のコレクションを製作する達人を紹介します。種類だけでなく、単一種に注目しても変化のある蝶の魅力にも注目です。
雌雄、季節、土地で異なる蝶の魅力
国蝶・オオムラサキ
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オオムラサキ
日本の里山に生息する国蝶「オオムラサキ」は達人が蝶の魅力を知るきっかけとなった蝶。40年以上前に採取し、その時の標本は今でも大切に保管しています。
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40年前に作られたオオムラサキの標本
こちらが40年前に作られた標本。時が経ち色褪せていますが当時はとても輝いていたそう。
雌雄で色の違う「ミドリシジミ」
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ミドリシジミ
達人の住む名古屋市周辺でもよく見られる蝶。ミドリと名が付けられていますがメスは羽の色がグリーンではなく鮮やかなブルーを発色しているのが特徴です。
季節で大きさ異なる「ミヤマカラスアゲハ」
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ミヤマカラスアゲハ
年に2、3回見ることができる蝶。春と夏で大きく異なるのは、夏のほうが幼虫が食べる草が豊富にあるからです。
瑠璃色の南米蝶「モルフォチョウ」
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モルフォチョウ
南米に広く生息する金属感のある光沢の羽を持つ大型の蝶。80種ほど確認されています。
偏光色の羽が美しい「ブルキシタアゲハ」
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ブルキシタアゲハ
インドネシアのブル島の固有種。見る角度を変えると青みがかった色変化が起こります。
40年以上追い続けている不思議な蝶「ウスバシロチョウ」
別名:ウスバアゲハを負い続けること40年以上。日本全国に分布している半透明の羽を持つ比較的ポピュラーな蝶ではあるものの、発生する時期や場所で変異を起こしていることが分かり、いろんなタイプのものを採取しているそうです。
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ウスバシロチョウ
こちらは全て同じウスバシロチョウですが、斑紋や色彩が異なります。
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黒い羽のウスバシロチョウ
寒冷地にいるものは羽が黒い傾向にあるそうですが、正確には判明していません。黒い羽を持つオスに特に注目しており、特定の地域に多いことを予想し、定期的に採取を行っています。
黒いウスバシロチョウを求めて福井と滋賀の県境へ
全国的にも黒い羽のオスが多く生息していると見られる土地へ。5年間毎年訪れているそう!
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緑色の網でとらえる
場所を訪れるとウスバシロチョウの姿がありません。そんなときに使うのが緑色の網。
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草むらに潜むウスバシロチョウを誘い出す「スィーピング」
緑色の網を左右に揺らす「スィーピング」という動きを取ることで、草むらに潜んでいるウスバシロチョウが緑色に誘われて飛び出してきます。
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捕まえたのはメスのウスバシロチョウ
この日見かけたのはメスばかりで、お目当てのオスを見つけることができませんでした。必要のない生体は採取せずに自然に戻します。特にメスはその後のオスのためにも優しく逃がします。
標本の作り方
ミヤマカラスアゲハで蝶の標本の作り方を実践してもらいました。
ポイントは羽と触覚
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展翅(てんし)板に固定
展翅(てんし)板という専用器具に蝶を固定します。その際、羽は180度左右対称になるようにそろえて固定。針だけで固定してしまうと羽の鱗粉が取れてしまうことがあるので、小さな紙で抑える面積を広げておきます。
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触覚をピン!と立てるように調整
触覚はピンと伸びた状態になるように固定します。繊細で難しく、見映えにも大きく関わるのでとても神経を使う作業です。
この状態で2週間以上乾燥させれば完成です。
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ミヤマカラスアゲハ
出来上がったものがこちら。蝶の鑑賞ポイントは固定した姿のバランスの良さと、羽の発色の良さ。羽の高さはしっかり揃っていて触覚もピンと張った、いきいきとした姿をしており、改めて蝶の美しさに気づかされます。
虫が苦手な人は多いと思いますが、自然が作り出す芸術表現という観点で注目してみると、また違った感想が生まれるかもしれません。
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