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ホンダ CB1000F
日本が世界に誇る模型メーカー・タミヤ。ラジコン、プラモデル、ミニ四駆など、世代を超えて多くの人々を魅了し続けるトップブランドが、模型の祭典「静岡ホビーショー」で大注目の最新作をお披露目してくれました。
それは、実車が発売されたばかりのホンダの最新ロードスポーツバイク「ホンダ CB1000F」の1/12スケール模型。ブースで開発スタッフの方にお話を伺うと、そこにはバイクに興味がある人はもちろん、プラモデルなんて一度も作ったことがないという人まで思わず胸が熱くなるような、圧倒的な情熱と信じられないほどの親切設計、そして日本のものづくりの執念がぎっしりと詰まっていたのです。
模型を組み立てる=本物のバイクを作るリアルなロマンを楽しめる!
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パーツ
プラモデルというと、「車の模型なら作ったことがある」という方もいるかもしれません。しかし、スタッフさんによるとオートバイの模型には、車とは決定的に違うとてつもない難しさがあるのだと言います。
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パーツ
「オートバイの模型というのは、省略できる部分が少ないんですよ。例えば、車の模型だったらエンジンを再現してなくても、外側のボディさえしっかりしていれば模型としては成立しますよね。ところがオートバイの場合は、エンジンも、サスペンションも、車体を支えるフレームも、完成した時にすべて外から丸見えになってしまうので、省略することができません」
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パーツ
すべてが見えてしまうからこそ、ごまかしが一切利かない。タミヤの開発チームは、実車の構造を徹底的に研究し、細部まで忠実に再現することに全力を注ぎました。
その結果、このプラモデルは単に形を似せるだけのものではなく、組み立てる工程そのものが、まるで本物のバイクを工場で組み立てているかのような、リアルで贅沢な体験を楽しめるキットになっているのです。バイクに詳しくなくても、自分の手で精巧なメカニズムが組み上がっていくプロセスを想像するだけで、男のロマンがくすぐられます。
接着剤のハミ出しはもう過去のもの!失敗させないはめ込み式ライト
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ヘッドライト
プラモデル作りにおいて、多くの人が挫折する最大の原因、それは接着剤のハミ出しではないでしょうか。特にライトのような透明なパーツや、ピカピカに輝くメッキパーツに接着剤がついてしまい、「表面が白く濁ってベタベタになってしまった……」という苦い経験を持つ人も少なくないはずです。
そんなプラモ作りの天敵に対し、タミヤが出した答えは驚くべきものでした。
最新のホンダのバイクを象徴する、非常に複雑な形状をした丸型のヘッドライト。なんとこの部分、接着剤を一切使わずに、パチパチとはめ込むだけで美しく仕上がる構造になっているのです。
細かいパーツが何層にも重なり合うライト部分ですが、開発スタッフさんはこう語ります。
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パーツ
「接着剤を使う方法だと、はみ出してしまったり、うまくくっつかなかったりという失敗が起こりがちなんです。そういった失敗がお客さまに絶対に起きないように、このライトに関してはすべてはめ込み式で設計しました。実際作ってみると、こういう部分で失敗する確率が少なかったり、ストレスを感じなかったりするだけで、模型製作全体の流れがすごく良くなるんですよね」
ちょっとしたことに思えるかもしれませんが、これはユーザーに余計な負担をかけず、純粋に組み立てる楽しさに集中してほしいという、タミヤの職人たちの優しさと技術の進歩の結晶なのです。
プラモの常識を覆す一体成形!ヤスリで削る面倒な作業をゼロに
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1つの塊
さらに、従来のプラモデルの常識をひっくり返すような工夫が車体パーツにも隠されています。
バイクの顔とも言える燃料タンクや、フロントタイヤを覆うフェンダー。これまでの一般的な模型では、パーツを左右に分割して製造し、作る人がそれを接着剤で貼り合わせるのが当たり前でした。しかしそれだと、どうしても真ん中に合わせ目の線(バリ)ができてしまい、それをヤスリで丁寧に削って消すという、大変な手間がかかっていました。
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1つの塊
今回のタミヤのCB1000Fでは、最新の金型技術を駆使し、これらのパーツを最初から1つの塊(一体成形)としてプラスチックを成形することに成功したのです。
パーツを切り出してそのまま取り付けるだけで、接着も、合わせ目を消す作業も必要ありません。誰が作っても、確実にかつ綺麗に組み立てられるようにする。この極限まで高められた精度には、ものづくり大国・日本の意地すら感じさせられます。
ディテールの変態的こだわり!本物の質感をプラスチックで魅せる
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フロントフォーク
タミヤの本物へのこだわりは、組み立てやすさだけでなく、もちろん見た目のリアルさにも容赦なく注がれています。
例えば、前輪を支えるフロントフォーク。バイク好きなら必ず目がいく、ピカピカと鏡のように輝く金属製のシリンダー部分です。従来の模型では、ここをシルバーの塗料で塗ったり、キラキラした金属テープを巻き付けたりと、リアルに見せるために様々な試行錯誤が必要な難所でした。
今回のキットでは、最初から美しいメッキ加工が施された細い金属調のパイプパーツが用意されており、それを中の中にすっと通すだけで、実車さながらの硬質な輝きが完璧に再現できるようになっています。
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駆動チェーン
また、バイクのメカニズムで最も目立つパーツの一つである駆動チェーンにも驚きの仕掛けが。チェーンをあえて左右の2枚分割式の設計にし、それを表裏でパチンと貼り合わせる構造にしています。こうすることで、チェーンの1コマ1コマの細かなデコボコや立体的な断面の立体感が、息をのむほどハッキリと浮かび上がるのです。
一見、「パーツの数が増えて難しくなりそう」と感じてしまいますが、スタッフさんはニヤリと笑って教えてくれました。
「場所によってはあえてパーツを分けることによって、逆に塗装がしやすくなったり、ズレずに確実に組み立てられるようになったりするんです。細かいところなんですけども、やっぱり長年オートバイ模型を開発してきたタミヤならではの工夫が詰まっています」
色を塗らなくてもプロ級!挫折した大人にこそ触ってほしい大人の秘密基地
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未塗装モデル
「そうは言っても、やっぱり塗装をする道具もないし、綺麗に塗る自信がない……」。そう身構えてしまう方にこそ、この模型の本当の凄さを知ってほしいと思います。
展示ブースの横には、なんと全く色を塗っていない、プラスチックのパーツをそのまま組んだだけの未塗装モデルも飾られていました。
驚くべきことに、色を塗っていない状態(素組み)であっても、主要なパーツは最初から実車に近い色ごとにプラスチックが色分けされているため、ただ組み立てるだけで、ため息が出るほど精悍でカッコいいシルバーとブラックの車体が完成してしまうのです。
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シート部分
特に実車でも大きな面積を占めるシート部分は、プラスチックの部品のままであっても、まるで本物の革のようなしっとりとした独特の質感が金型によって表現されており、触るまでプラスチックだと信じられないほどのクオリティに仕上がっています。
「ちょっと塗装は自信がないなとか、失敗しちゃうかもと心配な方は、まずは未塗装のままで作ってみてください。それだけでも十分すぎるほど楽しめますから」
スタッフさんのその言葉には、かつて少年時代にプラモデル作りに挫折してしまった大人たちや、デジタルな遊びに囲まれて育った現代の子どもたちに向けて、「もう一度、自分の手でものを作り上げる最高の快感を味わってほしい」という温かいメッセージが込められているようでした。
これが次世代のものづくりのスタンダード!極上の達成感が得られる模型
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タミヤのスタッフ
タミヤがネイキッドと呼ばれるカウルのない王道のバイク模型を発売するのは、実に約30年ぶりのこと。かつて一世を風靡した伝説の名車「ホンダ CB750F」へのオマージュも込められたこの「CB1000F」は、ホンダにとっても次世代のフラッグシップ(最高峰)となるスタンダードモデルです。
そして同時にこの模型は、これからのタミヤのバイクプラモデルの新しい基準――次世代のスタンダードになる一作だとスタッフさんは熱く語って締めくくりました。
「不器用だから」「知識がないから」と諦める必要は一切ありません。ただ説明書通りにパーツを切り出し、パチパチと組み合わせていくだけで、世界最高峰の技術があなたを絶対に失敗させることなく、極上の達成感へと導いてくれます。
大人の好きという純粋な情熱と、それを支える日本の職人たちの凄まじい執念。静岡ホビーショーの会場で放たれていたその熱量は、見ているだけでも私たちの心に最高の刺激をくれるものでした。あなたもこの週末、進化したタミヤの秘密基地に足を踏み入れて、ものづくりの感動をその手で体感してみてはいかがでしょうか。
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