平田良介「点を取るには盗塁がマスト」中日ドラゴンズの戦力を徹底分析

  • 左から平田良介と田島慎二

中日ドラゴンズの平田良介2軍外野守備走塁コーチと田島慎二2軍投手コーチが、シーズン開幕に向けて、戦力の展望を語った。

ライデルの後釜は誰になる?

投手陣の課題は、“守護神”ライデル・マルティネスの後釜を誰にするのか。平田と田島は「ライデルがいなくなるのはかなりの痛手」と口をそろえる。
代わりを務める投手として2人が挙げたのは、中継ぎとしてライデルにつないでいた松山晋也、清水達也、勝野昌慶だ。

昨シーズンまで現役で投手陣の実情を知る田島は、「今は松山が9回でなんとかなるのかもしれないが、コロナ禍で増えたベンチ枠がいつまであるのか。去年は中継ぎが9人ベンチ入りして回し、連投したら休めていた。僕が入った頃、中継ぎは7人で回していて、休みがなかった。いつかベンチ枠の数が戻った時、松山のようにまだ投げられるピッチャーが(年間)50試合で収まっていいのか。清水と松山は年齢的に若いので、7、8回でガンガン投げてくれた方がいいのではないか」と、懸念材料を明かす。

さらに、松山、清水の意気込みを聞いている田島は、「松山も清水も『9回で(抑えをやる)』と言っているので、そういう意識でやっていくとチームも強くなる。ライデルが抜けたところをみんなで埋めればいいし、きっと良いチームになる」と期待。平田も大きくうなずいた。

平田は期待する選手として松木平優太に言及。「去年、チームの中心選手として頑張っていくぞというところを見せて、今年頑張れるかどうか」。

田島も「ファームの時から一生懸命練習に取り組む選手で、1、2年で体つきも球も変わった。結果を残して支配下(選手)になった松木平が頑張ることによって育成選手の刺激になるし、チームの底上げにもなる」と同意。仲地礼亜、草加勝についても「今が勝負時。どんどん投げてほしい」と、奮起を望んでいると話した。

得点力不足解消へ向けてのカギは?

攻撃面については、得点力の強化と盗塁数増加が課題。昨シーズンのデータを分析した平田は、「ある程度の試合数を消化していてOPS(出塁率と長打率の合計)が7割を超えている選手が福永裕基、細川成也、石川昴弥の3選手だけ。しかも盗塁数が少ないとなると、点が入らない」と指摘する。

さらに平田は「能力の高い選手が多いのに、試合で結果を出せないのはなぜなのか。OPSが低い選手が多い中で点を取るには、盗塁がマスト。走れる選手が岡林勇希、田中幹也、福永裕基、村松開人で、大島(洋平)さんがスタートから出るなら走れないといけないし、この5人が80個以上の盗塁をしないと、今のOPSでは点が入らない。その上で尾田剛樹、樋口正修、濱将乃介が入ってくる」と分析。
チームの理想のイメージを明かし、“足を使える選手の活躍がカギ”と語った。

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