「中部国際空港セントレア」の内部に潜入!"空港用化学消防車"とは?

サバンナのわが社の星

  • 中部国際空港セントレア

開港から20周年を迎えた「中部国際空港セントレア」。その内部に潜入し、日本で初導入となった“空港用化学消防車”を取材した。

日本初上陸! 「セントレア」の安全を守る"ハイテク消防車"

  • HRET型 空港用化学消防車

取材班が訪れたのは、「セントレア」の北側に位置する「空港消防所」。
ここに配備されているのが、2024年11月から運用が始まったドイツ・マギルス社製の「HRET型 空港用化学消防車」。日本で初めてセントレアに導入された車両だ。

通常のホースを使った消火活動はもちろん、飛行機事故を想定した特殊な機能も多数搭載。まさに「セントレア」の安全を守る存在となっている。

今回は特別に車両に乗り込み、放水を体験させてもらうことに。
案内してくれたのは、「セントレア 消防所」次長の2人。48人の隊員を束ねる別當哲也さんと、すべての消防車両の操作を熟知し、隊員の指導も行う柵木祐児さん。

「HRET型 空港用化学消防車」には2つの放水銃が搭載されている。

  • バンパータレット

一つ目は、車両のフロント部分にある「バンパータレット」。近距離の火を消化するだけでなく、車両を火から守るためにも使われる。

操作は、捜査員席の中央にある操作レバーで行う。

このレバー一つで、縦方向にも横方向にも自在に放水可能。走行しながら放水することもできる。

レバーのボタン操作で、水の形状を切り替えることができる。霧状にすることで、大きな火を包み込むように放水でき、効果的に消火できるのだそう。

  • 最大で地上17メートルの高さから放水可能

そして、「HRET型 空港用化学消防車」最大の特徴は、上部にあるアームを伸ばしての放水。最大で地上17メートルの高さから放水可能で、高所からも低所からも消火でき、約84メートル先まで放水できるという。

アームには大きな針が付いている。この針を飛行機の機体に差し込み、燃え盛る機内へ直接放水できる仕組みだ。

「ウォーターサルート」を実演!

  • 航空機を祝うセレモニー「ウォーターサルート」

万が一の事態に備え、日々訓練を重ねている空港消防所の隊員たち。実は、消火作業以外にも、空港ならではの"特殊な仕事"があるという。
それが、新規就航する航空機を祝うセレモニー「ウォーターサルート」。
本来は航空機に向けて行うものだが、今回は特別に、取材班を乗せたバスに向けて実演してくれた。

バスが2台の「HRET型 空港用化学消防車」の間へ入ると、上部のアームから一斉に放水!
飛行機がアーチ状の放水の下をくぐる、「空港」ならではのお祝いセレモニー。見られたらラッキー! 特別な瞬間だ。

「中部国際空港セントレア」の安全は、最先端の消防車と、日夜訓練に励む消防隊員の努力によって守られている。

この記事をシェアする

  • X
  • Facebook
  • Instagram

関連記事