開港から20周年を迎えた「中部国際空港セントレア」。その内部に潜入し、"グランドハンドリング"の仕事に密着した。
"グランドハンドリング"の仕事とは?
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「ANA中部空港 貨物・ランプサービス部」亀井七夏海さん
取材したのは、「ANA中部空港 貨物・ランプサービス部」で"グランドハンドリング"の仕事をしている亀井七夏海(ななみ)さん。
グランドハンドリングとは、飛行機の到着から出発までを地上で支える航空支援業務のこと。亀井さんはその中でも、2本のパドルを使って機体を所定の位置に誘導する“マーシャリング”を得意としている。
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停止線は機種ごとに異なる
停止線は機種ごとに分かれているが、コックピットの位置から目視することはできない。
そこでパイロットの目となり、オレンジの板を使って誘導するのが“マーシャリング”。
たった1人で、どうやってあの巨大な航空機を誘導するのか? 実際にその技を見せてもらった。
飛行機が近づいてきたら、両手をしっかりと上げて「ここが停止位置です」と合図。その後、手を下ろす動きで「指示を出し始めます」とのサインを送る。
左右への曲がり、直進、徐行などの合図を出しながら、停止線までの距離を示していく。
最後は腕をクロスさせて「止まれ」のサインを送る。
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プッシュバック
航空機は自走でバックできないため、特殊車両を使って所定の位置まで押し出す「プッシュバック」や、手荷物の積み下ろしなど、グランドハンドリングには、ほかにもさまざまな業務が。
入社2年目の亀井さんは、若手ながら飛行機を停止線にピタリと止める技の持ち主。
貨物・ランプサービス部387名のうち、103名が女性。男性に負けじと、重い貨物を担いだり積み込んだりと、現場で力強く活躍している。
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車輪止めの作業
ちなみに、マーシャリングを行うには資格が必要。車輪止めをかけるだけでも資格がいるそう。グランドハンドリングの現場では、一つひとつの作業に専門の資格が求められるのだ。
荷物の積み込みは時間との戦い
亀井さんの一つ先輩、「ANA中部空港」貨物・ランプサービス部の西村春咲(かずさ)さんも、グランドハンドリングで活躍する女性の一人だ。
立つことが難しい狭い貨物室で、重たいスーツケースを手作業で積み込む。大型機ならコンテナごと積み込めるが、小型機は手作業での積み込みが必要になる。そんな中、いかに早く、そして美しく積むかが西村さんのモットーだ。
その作業は毎回、時間との勝負でもある。「セントレア」に最も多く訪れる「ボーイング737」は、到着から出発までの時間が35分と決められている。つまり、その35分間で荷物を下ろし、新たに積み込まなければならないのだ。
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「ANA中部空港」貨物・ランプサービス部の西村春咲さん
就職活動中は別の部署を希望していた西村さん。入社後にグランドハンドリングの仕事を任されるようになり、「自分の性格とちょっと力持ちなところが合っていたので、今は楽しく、やりがいを感じています」と話す。
西村さんの今後の目標は、プッシュバック(航空機を押す作業)の資格を取得すること。
雨の日も灼熱の夏も、航空機を定時に出発させるため、現場で全力を尽くしている。
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