人気の回転ずしチェーンの秘密は「皿」にあり 手作業で色を吹き付け 割れにくい素材で勝負

LBS ローカルビジネスサテライト

  • 皿に色を吹き付ける様子

    皿に色を吹き付ける様子

回転ずしの成長を支えている、石川県の企業を取材しました。漆器の産地で磨かれた絵付け技術が、見た目の美しさだけでなく、すしの味わいまでも引き立てています。

目次

  • もりもり寿し イオンモール新小松店

    もりもり寿し イオンモール新小松店

すしの激戦区である石川県に本部を構える人気の回転ずしチェーン「もりもり寿し」です。美味しそうなおすしに目がいきますが、すしが乗るお皿も色とりどりで、さまざまな模様があります。

  • 金沢らしい梅の花をイメージ

    金沢らしい梅の花をイメージ

もりもり寿し イオンモール新小松店 山口直大さん:
「おすしがおいしく見せられるという面では、お皿の力は絶大です。能登の荒波や金沢らしい梅の花などをイメージして、お客様に楽しんでもらえたらと思い使わせてもらっています」

  • 多様な皿

    多様な皿

かつて回転ずしといえば、シンプルなデザインの皿にすしが乗り、レーンを回転していました。

ところが今では、独自にデザインした鮮やかな皿を使う店が増えています。

  • タカノクリエイト

    タカノクリエイト

この回転ずしの皿を作っているのは、同じ石川県にある「タカノクリエイト」です。

シェア7割!回転ずしの「皿」で日本一を誇る「タカノクリエイト」

  • 国内シェア7割

    国内シェア7割

国内シェアは7割で、回転ずし皿の生産で日本一の企業です。

売上高は過去最高の16億円を記録しました。

  • オーダーメイド

    オーダーメイド

その工場へ行きました。特徴はオーダーメイドであることです。回転ずしチェーンからの細かな要望に応え、皿1種類を100枚から生産します。

  • 少量多品種にこだわって作る

    少量多品種にこだわって作る

タカノクリエイト 小西広大社長:
「自動化が進んでいるこの時代でも、手作業にこだわってものづくりをさせていただいています。少量多品種にこだわって作ることが、お客様に喜んでいただける一番重要なことだと思っています」

  • 手作業

    手作業

皿作りは手作業です。1枚1枚注文に合わせて色を吹き付けていきます。

  • シルク印刷

    シルク印刷

乾燥させた後は、漆器産業が盛んな石川県で1960年代から使われるシルク印刷を行います。

  • シルク印刷

    シルク印刷

シルク印刷は、メッシュ状のスクリーンにインクを透過させて転写、模様を印刷する技法です。1枚の皿にシルク印刷を数回繰り返すことで、複雑な模様を表現しています。

店舗側や利用客が望む皿を作り上げます。

手作業と伝統技術「シルク印刷」で年間400種類のデザインを表現

  • 年間400種類以上

    年間400種類以上

年間400種類以上のデザインを手掛け、100万枚以上を出荷しています。

  • 漆器の木地を作る

    漆器の木地を作る

「タカノクリエイト」は、漆器のもととなる木を削り出す木地を作る事業から始まりました。

  • メラミン樹脂

    メラミン樹脂

その後、プラスチック樹脂の皿に業態を変更し、2006年(約20年前)に回転ずし市場へ参入しました。その頃の皿はメラミン樹脂で、廃棄する際に燃やすことができませんでした。

木地屋から転身 軽量でエコな「PET樹脂の皿」で業界トップへ

  • PET樹脂の皿

    PET樹脂の皿

そこで開発したのが、ペットボトルなどと同じ原料のPET樹脂の皿です。軽量で割れにくく、リサイクルもしやすい環境型の皿となったのです。

  • 石野製作所

    石野製作所

さらに、同じ石川県にある回転ずしコンベヤー国内首位の「石野製作所」と協力しました。

  • 共同研究

    共同研究

レーンに合わせた皿を共同で研究するなどして成長してきました。

  • 湯川香東記者

    湯川香東記者

日本経済新聞社 金沢支局 湯川香東記者:
「伝統と技術革新を融合した回転ずし皿のように、石川県にはニッチな分野でトップを走る企業が多くあります。その中にはコンベヤーをはじめとする関連産業も含まれ、それらが密に協力し合うことが石川県の回転ずし(産業)の強さにつながっています」

地場産業の強みを生かし「一般家庭向け」新ブランドへ挑戦

  • 一般家庭向けブランド

    一般家庭向けブランド

タカノクリエイトは2026年の春、一般家庭向け市場に参入しました。食器の新ブランドを立ち上げ、売上高の拡大を狙います。

  • 漆器の技術を後世に残す

    漆器の技術を後世に残す

タカノクリエイト 小西社長:
「漆器という産地に育てられた歴史があるので、漆器の技術を後世に残す取り組みを積極的に行いたいです。それが、回転ずしの成長につながるひとえになればなと考えています」

「LBS ローカル ビジネス サテライト」番組概要

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日本経済新聞社とTXN系列テレビ5局が共同で企画・取材する動画コンテンツ。躍動する地域経済と企業の取れたてニュースやトレンドを各地のリレー方式で全国に向けて発信しています。テレビ愛知では中部圏の企業のユニークな取り組みを取材し、日経名古屋支社記者のコメントを交えて紹介します。

放送日時:
平日17:00~報道番組「5時スタ」内コーナー
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