-
テレビ愛知 長江麻美アナウンサー
先日、第172回芥川賞候補作が発表されましたね! 芥川賞は、新人作家による短編~中編小説の中から、最も優秀な作品に贈られる賞のこと。ちなみに直木賞は、中堅やベテラン作家による短編~長編の大衆小説、エンターテイメント性にあふれた小説から選ばれます。
今回は、過去に芥川賞を受賞した作品の中から、年末年始に読んでもらいたい本2冊をご紹介します。
◆ながエフエム~声の本屋~
テレビ愛知のアナウンサー長江麻美が夜寝る前の20分の読書をオススメするポッドキャスト。隔週で読書インフルエンサーのふうねさんに出演いただき、本を紹介しています。
おいしいごはんが食べられますように(高瀬隼子/講談社)
あらすじ
「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。ままならない微妙な人間関係を「食べること」を通して描く傑作。 《公式サイトより》
\長江麻美のひとこと感想/
職場におけるいや~な人間関係がドロッドロに煮詰まった一冊。でもそこが面白いです。読み終わったあとは誰かにこのイライラを共有したくなるはず!
コンビニ人間(村田沙耶香/文春文庫)
あらすじ
「いらっしゃいませー!」
お客様がたてる音に負けじと、私は叫ぶ。古倉恵子、コンビニバイト歴18年。彼氏なしの36歳。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる。ある日婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて……。現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作。《裏表紙より》
\長江麻美のひとこと感想/
『普通』と『異常』それは誰が決めるのか……。この本を読むと「普通さ~」という言葉を使うのが怖くなる。自分にとっての当たり前が揺らぐ一冊!
監修者:ふうねさん
年間200冊以上の本を読む20代の小説好き。
インスタグラムのフォロワーは1万人を越える。
ながエフエムには隔週で出演し、本の解説を担当している。
この記事をシェアする