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三浦刃物店
あかせあかりさんと髭男爵・山田ルイ53世が、巷のポップカルチャーを独自の視点で深掘りする番組「アカリノコマド」。
大須の町をベース基地に話題のお店を紹介する道中、山田さんが足を踏み入れたのは、一見すると何の変哲もない包丁専門店でした。しかし、そこで待ち受けていたのは、職人たちの超絶技巧、そして一発屋芸人としての根幹を揺るがすコンビのディスタンスという残酷すぎる現実だったのです。
江戸創業の老舗かと思う佇まいなのに開店10年ぐらいという事実に衝撃
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大須の町をブラブラする山田さん
山田さんが見つけたのは、青いのぼりがはためく『三浦刃物店』。スタッフから「のぼりが逆です」と冷静にツッコまれるお約束のスタートを切りつつ、新店舗へと潜入します。
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ズラリと並ぶ包丁
店内に入ると、壁一面のガラスケースにズラリと美しい刃物が並ぶ圧巻の光景。「素晴らしい」「むちゃくちゃ広がっている」と大絶賛する山田さんが出会ったのは、店主の三浦圭一さんです。
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店主と話す山田さん
包丁の専門店といえば、江戸時代から何百年と続く老舗をイメージするもの。山田さんも当然のように「刃物屋さんなんていうのは、もう江戸からこう続いてきた老舗が多いイメージですが、こちらは?」と水を向けます。
しかし、店主の口から飛び出したのは予想外の言葉でした。
「違いますね。まあ、まだうちの店10年ぐらいですかね」「まだ10年!?」
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思わず声を荒げる山田さん
なんと、店主は初代創業者。数々の職人たちの包丁をゼロから扱い始めた、いわば刃物界のベンチャー企業だったのです。いつもならここで「貴族の私が歴史を教えてやろう」とマウントをとるはずの山田さんですが、洗練された店構えと店主の真面目な雰囲気に押され、静かに「初代創業者ということですね……」とリスペクトの眼差しを向け始めます。
「まだ使ってないから何とも……」プロの洗礼と左利きの残酷な現実が判明
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インタビューする山田さん
ロケの最中、お店に包丁を預けていたという常連の男性が来店します。山田さんが「何の仕事をされているかだけ教えてください」と尋ねると、男性は「一応、焼肉屋をやっています」とのこと。
ここで山田さん、お店を盛り上げようと「どうですか、三浦刃物店の研ぎは!?」と、まるで自分の店かのようにドヤ顔で問いかけました。
最高の褒め言葉が返ってくるかと思いきや、返ってきたのは超リアルな一言。
「まだ使ってないからなんとも言えないですけれど。見た感じすごい良い感じです」
「まだ使ってないから何とも言えない」というプロのガチすぎる回答に、さしもの貴族も「ありがとうございます……。美味しい焼肉お願いします」と引き下がるしかありません。
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苦笑いする山田さん
さらに山田さんを驚かせたのは、プロが使う刺身包丁のコーナーでした。並んでいる包丁がすべて右利き用であることに気づいた山田さんが「左利き用はないんですか?」と質問します。
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美しい刺身包丁の数々
「左利き用も一部あるんですけど、左利きの方が5割増しの値段になります」「なんで!?」
作れる職人も少なく、流通する数も少ないため、左利き用は価格が1.5倍跳ね上がるという残酷な現実。
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覚えたての知識でドヤ顔をする山田さん
理不尽な格差に思わず叫んだ山田さんですが、その後やってきた和食の料理人男性(右利き)に対し、「右利きですか?左利きですか?左利きだとね、ちょっとお高くなるんです」と、さっそく得たばかりの知識をひけらかす、ちっちゃい貴族の姿がそこにありました。
芸人からボケを奪うほどの破壊力がある!1本110万円の恐怖の高級包丁
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ガラスケースに神々しく飾られた包丁
その後、山田さんは店の奥にある、まるで博物館のようにガラスケースに鎮座する異様な包丁を発見します。
「来年発売される、三昧というブランドの新しい包丁なんですけれども。4本セットで110万円です」
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110万円と書かれたプライスカード
「おぉ……、うわあ……」
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絶句する山田さん
1本あたり27万5千円。特別にケースから出してもらい、その包丁を手に持たせてもらう山田さん。普段なら「これでルネッサンスしてやろうか!」とボケ倒すところですが、手元にあるのは本物の最高級刃物です。
山田さんは「手にしっくりくる。本当俺のために作られたかのような……。ちょっとバラで売れません、これ?いや、バラでも高いわ!」と、セルフツッコミが限界。
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110万円の包丁を握る山田さん
漆塗りのケースは地元の仏具屋の伝統工芸職人とコラボして作られたものだと説明されると、山田さんは「町全体に色々な仕事が発生するというやつですね」と、もはや有能な経済リポーターのように深く感心してしまいます。
あまりの緊張感に耐えかねた山田さんは、ついに魂の弱音を吐き出しました。
「ちょっと、もう社長、怖いから。包丁だし、なんかボケられないし……!」
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ガチで怯えた表情を見せる山田さん
「一歩間違えれば大惨事」という刃物の魔力と、110万円という圧倒的な価値の前に、山田さんの芸人のサガ(ボケたい衝動)は完全にへし折られ、丸裸にされてしまったのです。
【切実】誰も傷つけない店主と3ヶ月に1回しか会わない相方
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しみじみと語る山田さん
ロケの締めくくりとして、お店の外に出た山田さん。いつもなら毒づくはずの貴族が、今回は信じられないほどピュアな言葉で店主を称賛し始めます。
「刃物ばかりが棚に並んでいるんですけども、本当にご主人の人柄は優しくて柔らかくて、誰も傷つけない。誰のこともケガをさせない。そんなご主人やなと思いました」
素晴らしい感動のエンディング。しかし、この誰も傷つけないというフレーズが、山田さん自身の心にあるある傷を刺激してしまったのです。
山田さんは、1年以上前にこのお店の旧店舗でロケをした際、相方・ひぐち君のギャグひぐちカッターに絡めて、「ひぐちカッターのここに、三浦刃物さんの包丁をつけたらもっと切れ味良くなるのにな」と言い残して去ったことを思い出します。 しかし、その記憶をたどる山田さんの表情が、急に曇りました。
「だってもう1年以上前の話でしょ。おそらく……。僕最近ね、3ヶ月に1回しか相方に会うてないんです。ちょっとひぐちカッターのくだりが分からなくなってしまいました。申し訳ございません。ではまた……」
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カメラからフェードアウトしていく山田さん
なんと、髭男爵は現在、3ヶ月に1回しか顔を合わせていないという衝撃の事実が発覚!あまりにも相方と会わなさすぎて、かつて鉄板だったはずのひぐちカッターのボケ方すら、貴族の脳内から綺麗さっぱり消え去っていたのです。
誰も傷つけない優しい包丁店主の温かさに触れた結果、自分たちコンビの心のディスタンスという、誰よりも深い傷が浮き彫りになってしまった山田さん。110万円の包丁よりも、山田さんの3ヶ月に1回しか相方に会わないという告白の方が、よっぽど切れ味鋭く視聴者の胸に突き刺さる結末となりました。
流行に左右されず、10年、20年と伝統を繋ぐ大須の包丁専門店。そこには、職人たちの誇りと、一発屋芸人の切なすぎる哀愁が、見事なまでにブレンドされた不思議な空間が広がっていました。
あなたも、切れ味抜群の包丁と、山田さんの魂の焦燥感を感じに、大須のカルチャーを覗いてみてはいかがでしょうか?
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