トラックプラモデルを作る! 荷台・シャシーを自作し、見えないところまでこだわった究極の作品が完成!

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スケール模型のクオリティを上げるには、モチーフとなっている実車の資料を見たり、実際に見たりすることが一番の近道。そこに情熱と根気と少しの技術が加われば、キットになっていないものをゼロから作り起こすことだってできちゃいます。

今回はトラック模型から、好みのトレーラーをフルスクラッチする模様をお届けします!

目次

図面製作と実車取材で下準備

基本的にトラックのフルスクラッチは、頭の中で想像するだけでなく、少々面倒でもしっかり図面に起こしたり、写真などの資料を用意したりするとうまくいきやすいです。必要な部材とそのボリュームがわかりやすく、製作の段取りも整理できます。

実車のカタログには寸法や図面が掲載されていたりするので、それを利用すれば、模型用の図面を作ることができます。

トレーラーの下部や裏側など、図面だけでは知り得ない部分は実車取材でカバー。もちろん勝手に行うのではなく、所有者に許可を取りましょう。

土台となるシャシーの製作

トレーラーならではのシャシーの製作。完成するとほとんど見えないところですが、トレーラーらしい箇所ではあるのでしっかり作り込みたいところです。

シャシーの製作工程

  • 底板のパーツを切り出し、骨組みを配置するガイドをあらかじめ書いておきます。

  • H形のプラ棒を指定の寸法で切り出し、骨組みパーツとして使います。

  • メインフレームもプラ板の切り出しから作り、骨組みパーツの間に差し込みます。

  • 完成したのがこちら。長い骨組みパーツにメインフレームが組み合わさっているように見えて非常にリアル!

サイドパネルの波板表現を再現

アルミ製の荷台には強度を保つために波板加工がされています。こうした凸ディテールを新規でつくるのは少々手間ですが、トラックらしい表現なのでぜひ再現したいポイントです。

波板の製作工程

  • 1.5ミリ間隔で28カ所にPカッターを使って溝を彫っていきます。

  • このままだと凹モールドのままなので、モールド幅とほぼ同じ丸プラ棒をはめて接着します。

  • モールドから丸棒が突出することで、凸ディテールの波板表現を作ることができます。

トラックの荷台の「丁番」を再現

荷物を積み下ろすときに開閉する「あおり」の支えとなる丁番をディテールとして再現していきます。

  • 5ミリのサイズ感で複数製作していきます。

  • 取り付け部分であるリベットは、シャープペンシルの先でプラ板をえぐることで作り出します。

  • 丁番1つにこのパーツ構成。

  • 実車と比べると、こちらの出来栄えに。細かくパーツ分けした成果が現れています。

無塗装の仮組みでも情景が浮かぶリアル感

丁番やバンパーなどの細かいパーツをあしらう前の状態ではあるものの、図面と実車取材によって形状の再現度が高いので、この時点でも、もともとあるキットの仮組み状態といっても信じてしまうくらいのクオリティに仕上がっています。

個性の出る荷台の部分さえクリアできれば、既存のキットからの流用でカバーできる場合もあるので、もしも同じような作品を構想している方は、臆することなくフルスクラッチに挑戦してみてください。

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