中部国際空港、「お助けロボット」で混雑回避! 空港内の入店しやすい飲食店を教えてくれる

クルマとミライ

中部国際空港セントレアでは、空港の混雑回避につなげるための実証実験が行われました。

空港内の人の動きをデジタル技術で把握。空港利用者の年齢、性別、行動履歴をデータ化します。収集したデータをもとに、施設内を自由に動き回る「お助けロボット」がオススメの店や、空いている店を案内してくれるんです! 空港内の回遊性を高める新たな取り組みを取材しました。

中部国際空港では利用者の行動を可視化

中部国際空港の施設内には、31台の受信機(Wi-Fiパケットセンサー)が設置されています。受信機を通じて空港内を行き来する人の行動履歴を把握。利用者の移動履歴はもちろん、空港施設内の混雑状況も測定できます。

さらにカメラで年齢や性別を判定。どんな人がどんな施設を利用しているのか、客層の傾向を調べられます。

この取り組みは愛知県が主催する「あいちデジタルアイランドプロジェクト事業」の一環で行われています。2030年を見据えた事業・サービスを実用化することを目指し、トヨタ紡織が手がけました。

トヨタ紡織 山内克仁さん:
「こうした商業施設の中で、お客さまの行動を可視化してデータとして提供するサービスを始めています」

データを“お助けロボット”に活用

空港などで収集したデータは、愛知県国際展示場の「お助けロボット」(自立走行ロボット)に活用されています。ロボットに近づくと、地面に何かを映し出してくれました!

ロボットが投映しているのは近隣の商業施設の情報です。時間帯や空港内の混雑状況に応じて、オススメのスポットを教えてくれます。

山内さん:
「商業施設のお客さまのにぎわい具合を踏まえて、帰る人がどちらの方向へ進んだら気持ちよく楽しんでもらえるのか。広告を出し分けるロボットになっています」

狙いは空港内の回遊性の向上です。たとえば、昼時は並ばなくても入れる飲食店を紹介し、午後にはミュージアムやカフェを案内します。

山内さん:
「データと連携してオススメのスポット、将来的には属性に合わせてより細かなサービス提供につなげられるような情報提供をしていきたいです」

※センサー類から取得したデータで来場者の行動を推測しますが、個人情報が記録されることはありません。プライバシーポリシーを定め運用されています。

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