愛知県蒲郡市にある「竹島水族館」は、タカアシガニをはじめとした深海魚がたくさん集まる水族館。“タケスイ”の愛称で親しまれており、いつもたくさんのお客さんでにぎわっています。
そんな「竹島水族館」が2024年4月1日にリニューアルオープン! 2週間前から密着取材を行ったところ、さまざまな秘密が明らかになりました。
新たな仲間が続々登場
竹島水族館にはリニューアルオープンに合わせてノコギリザメやキンメダイなど、新たな仲間が続々登場。竹島水族館では初となる2匹のコツメカワウソも無事に到着しました。
慣れない環境に警戒心MAXのコツメカワウソたち。飼育員が近づくと部屋の中を右往左往してしまいます。
それでも、離れたところで少し待てば、警戒心がほぐれてエサをパクり! 見守っていたスタッフたちにもようやく安堵の笑みが浮かびました。
2階建て水槽は人力で準備!?
竹島水族館の人気の秘密が数々の“魅せる展示”。手書きの解説パネルは、生き物の特徴をとらえつつ独創的な表現で面白さ満点です。今回のリニューアルオープンに合わせ、解説パネルの新調作業もスタッフ総出で行われていました。
「2階建て水槽」も人気展示の1つ。大きな水槽の上に小さな水槽をひっくり返して設置されており、魚たちが上へ下へとのびのびと泳ぐ姿が見られます。
実はこの「2階建て水槽」に水を入れる方法にも意外な秘密が。逆さまに設置した2階部分の水槽内へとホースを伸ばし、スタッフが口で空気を吸い出すことで水を満たしているんです。来館者を楽しませる“魅せる展示”は、意外な力技で準備されていました。
チンアナゴの展示にも来館者に喜んでもらうための秘密があります。チンアナゴの水槽では、配管を伸ばしてガラス面に水を当てているとのこと。魚は水流に顔を向ける性質があるため、チンアナゴがお客さんを向くようにガラス側から水流が作られています。
新入りスタッフが奮闘!
そんな「竹島水族館」の魅力に惹かれてリニューアルオープンの少し前から働き始めたのが、新人スタッフ・森美由紀さん。子どもの頃から生き物が大好きだった森さんですが、じつは1つだけ意外な秘密を持っていました。
その秘密とは「魚の味を知らない」こと。森さんの実家の食卓には魚が出てこなかったため、魚を食べる習慣がなかったそう。そんな森さんにアドバイスしたのが、深海魚グルメハンターの異名を持つ名物スタッフ・三田圭一さん。水族館らしからぬ深海魚の“食レポ”が来館者から人気を集めています。
三田さんからおすすめされた蒲郡近海の深海魚が「メヒカリ」と「アカザエビ」を味わうため、先輩たちと一緒に地元で人気の「魚々の里 とまりん」へ深海魚ランチへと向かいます。
メヒカリの唐揚げはさっぱりとしながらも、しっかりとしたうま味と脂がのったおいしさ。アカザエビの刺身もねっとりと甘味がたまらないと、次々と箸が伸びます。初めて食べる蒲郡ならではの深海魚のおいしさに、森さんもすっかりトリコとなっていました。
取材協力【竹島水族館】
住所:愛知県蒲郡市竹島町1-6
営業時間:9時~17時
※チケット購入・入館は16時30分まで
入館料:
・大人(高校生以上) 900円
・子ども(4歳以上から中学生)500円
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※この記事の掲載内容は更新当時の情報です。
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