昭和の屋台ラーメンが大須に!「屋台ラーメン ヤムヤム」に密着【名古屋市中区】

愛知あたりまえワールド

  • 丼ぶりに盛られた屋台ラーメン

    屋台ラーメン

名古屋観光の定番スポット・大須商店街には、昔懐かしい屋台ラーメンを提供する店があります。どんなラーメンが楽しめるのか。その真相を確かめるべく、店を訪ねました!

昭和の風情漂う「屋台ラーメン ヤムヤム」

  • 男性が屋台でラーメンを作る様子

    屋台でひとり切り盛りする店主の稲垣さん

屋台が位置するのは大須商店街の裏通り。「屋台ラーメン ヤムヤム」という名前の店です。今では珍しい昔懐かしい屋台が提灯の灯りに照らされ、多くの人が集まっています。

小さな屋台を大将ひとりで切り盛りする姿は、まさに昭和の風情があります。

  • 屋台ラーメンが2つ並んでいる

    作っていたのは、古き良きビジュアルの屋台ラーメン

「屋台ラーメン ヤムヤム」のラーメンは、中華麺と鶏ガラの醤油スープ、味の染み込んだチャーシューにネギ、メンマ、そしてナルトをのせた昔ながらの王道スタイルです。お客さんも大満足で、昭和を知らない子どもたちもおいしそうにラーメンをすすっています。

今や海外からもお客さんが訪れる名店

  • お盆の上にのせられた丼ぶり

    “My丼”を持参してテイクアウトするお客さん

近くのマンションの住人は、持参した丼でラーメンを作ってもらうのがあたりまえで、時には大将自らが届けることもあります。

出前を取ったお客さんによると、「屋台ラーメン ヤムヤム」は今や世界中で有名になっていて、海外からもお客さんが訪れるほどの人気いいます。

  • 屋台

    ヤムヤムのラーメンを味わうために来日したという海外のお客さんも

例えば、カナダからラーメンを食べに来たお客さんは、この日は2杯食べ、4日連続で来店しているとのこと。また、ハワイから訪れたお客さんは、グーグルマップで調べたところ、200件以上の高評価レビューがあると教えてくれました!

72歳から念願の屋台の道へ

  • 屋台全体

    屋台に挑戦する機会が到来!

海外でも話題の「屋台ラーメン ヤムヤム」は、古き良き昭和の雰囲気を再現していますが、じつはオープンしてまだ4年です。大将の稲垣さんは70歳を過ぎてから屋台を始めました。

稲垣さんはもともと大須商店街で35年間中華料理店を営んでいましたが、建物の老朽化でやむなく閉店。しかし、そのおかげで夢だった屋台に挑戦することができ、閉店をポジティブに受け止めたそうです。

ラーメンを“感覚で作る”のがポイント!

  • 鍋に入ったトマト

    ラーメンの隠し味は、感覚で入れているトマト

中華一筋の大将が作るこだわりのラーメンのレシピを少し教えてもらいました。名古屋コーチンの骨を使い、深みを増すために2種類の醤油を目分量で加えていきます。

タマネギを皮ごとスープに投入し、茶色い色を出すと同時に、トマトを加えて独自の風味を出しています。感覚を頼りにスープを作るのが、「屋台ラーメン ヤムヤム」の流儀です。

  • 店主が話す様子

    価格は500円。「お客さんが払いやすいから」という大将の太っ腹な心意気

まさに大将にしか作れない唯一無二の味。狙い通り、少し濃いめで美しい琥珀色のスープが完成しました。

大将こだわりのスープで作るラーメンは、一杯500円という昭和価格! チャーシュー麺でも800円というコストパフォーマンスの高さです。

大須商店街の仲間たちも応援!今日も大将は屋台をひく

  • 大須商店街の通りを、屋台をひきながら歩く様子

    大須商店街の仲間に支えられて屋台スタイルが可能に!

閉店は午前0時。大将は使い終わった丼を持って、向かいの飲食店へ向かいました。

飲食店の厨房で洗い物をしているのです。そして朝には、その店でラーメンの仕込みを行います。この飲食店は、大将に場所を提供。長年、大須でがんばる大将を、商店街の仲間たちが応援してくれているのです。

取材協力

屋台ラーメン ヤムヤム
住所:愛知県名古屋市中区大須2-26−28
営業時間:12時~14時、夜17時半~24時
不定休

※表示価格はすべて税込みです

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