脱炭素社会を目指す新エンジン技術 トヨタ、マツダ、スバルの3社が共同宣言

クルマとミライ

  • 「マルチパスウェイワークショップ」で発表されたエンジン

    「マルチパスウェイワークショップ」で発表されたエンジン

脱炭素社会に向けて、世界の自動車メーカーが電動化に舵を切る中、トヨタ、マツダ、スバルの国内自動車大手が合同で宣言したのは、電動車用エンジンの開発強化。EVやハイブリッド、燃料電池車などの多様な道筋「マルチパスウェイ」による脱炭素実現に向けた取り組みだ。

果たしてどんなエンジンなのか。そしてもう1つの“狙い”とは?

カーボンニュートラル時代のエンジン

  • (左から)スバルの大崎篤社長、トヨタ自動車の佐藤恒治社長、マツダの毛籠勝弘社長

    (左から)スバルの大崎篤社長、トヨタ自動車の佐藤恒治社長、マツダの毛籠勝弘社長

2024年5月に東京都内で開かれた「マルチパスウェイワークショップ」。トヨタ自動車の佐藤恒治社長、マツダの毛籠勝弘社長、スバルの大崎篤社長が集い、新しいエンジンの開発について宣言した。

  • エンジン

    「新しいエンジンの開発を進めている」とトヨタ自動車 佐藤社長

トヨタ自動車 佐藤恒治社長:
「カーボンニュートラルの実現に向けて大切なことは、多様な選択肢を準備してCO2の排出を確実に減らしていくことです」

  • マルチパスウェイ

    マルチパスウェイ

二酸化炭素を減らす手段にはEVやハイブリッド車、燃料電池車など多様な道筋があるとする「マルチパスウェイ」。電動車に組み込まれるエンジンを改良し、脱炭素実現に近づけようというわけだ。

例えばトヨタのエンジンは、1.5リットルのエンジンの体積・高さを10%低減。小型化による低フード化が実現でき、結果として空力抵抗も大幅に削減できたのだ。

トヨタ自動車 中嶋裕樹副社長:
「同じセダンで燃費が約12%も向上。高効率・小型化で非常に出力の高いエンジンと電動化との組み合わせで、可能性が広がってきました」

バイオ燃料を使うのに最適なエンジンなど、各社が独自の技術を使って脱炭素時代のエンジンを開発している。

  • トヨタ自動車 豊田章男会長

    トヨタ自動車 豊田章男会長

きっかけとなったのは、2024年1月に「東京オートサロン2024」でトヨタ自動車の豊田章男会長が発したこの言葉からだ。

「エンジンにはまだまだ役割がある。だから、エンジン技術にもっと磨きをかけよう」

EVは、エンジン車ほど多くの部品を必要としない。そこで懸念されているのが、EVシフトによる雇用減少。脱炭素時代のエンジン開発とマルチパスウェイで、自動車産業を支える550万人を守る狙いもあるのだ。

  • トヨタ自動車 佐藤恒治社長

    トヨタ自動車 佐藤恒治社長

トヨタ自動車 佐藤社長:
「未来への志を共有する仲間と切磋琢磨することで、技術は進化していきます。“3社らしさ”を生かして、マルチパスウェイにおけるエンジンの可能性を追求してまいります」

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