ベビーカーでも安心! 手を触れなくても、クルマのドアが開閉 アイシンが2026年の実用化を目指す

クルマとミライ

  • ドアが自動開閉

ベビーカーを押す女性が近づくと、自動で後部座席のドアが開いた。スマートフォンの位置情報と、クルマに搭載されたカメラがとらえた画像のAI分析で、人の動向を認識するという。「日常のちょっとしたストレスを解決したい」と、アイシンが開発中の最先端システムに迫る。

4つのアンテナと特殊なセンサーで検知

  • ドアが自動開閉するストレスフリーエントリーシステム

アイシンが開発するのは、手を触れなくてもドアが自動開閉する「ストレスフリーエントリーシステム」だ。乗車する人のスマートフォンの発する電波を、車についている4つのアンテナと特殊なセンサーで検知。「センシング」という技術でスマホを持つ人の位置を判断する。

  • アイシン 坂戸雄輝さん

    アイシン 坂戸雄輝さん

  • カメラが車に近づく人を分析した様子

    カメラが人の動きをとらえてAIが画像を分析

アイシン 坂戸雄輝さん:
「ドアが開いたのは、外側のカメラとオーナーの位置を分析しているからです。近づいてくる人の動線や移動速度を複合的に判断しながら、『このオーナーさんは運転席に乗りたいんだな』という判断をして自動で開きます」

  • AIが赤ちゃんやベビーカーを乗せる行動を予測

しかもベビーカーを押す女性が車に近づくと、きちんと後部座席のドアが開いた! AIが赤ちゃんやベビーカーを乗せる行動を予測し、ユーザーのニーズに合わせてドアを開閉してくれるのだ。

乗車後はAIが人の骨格の動きを分析

  • 乗車後もAIで分析

    乗車後もAIで分析

画像分析は車に乗ってからも行われる。例えば、停車中に後ろを見るとAIが人の骨格の動きを分析し、ドアが自動で開く。

  • 車の前に人が立ち、荷物を入れる様子

    買い物袋など、両手がふさがっているときに、手を触れずにドアが開いたら便利

アイシン 坂戸さん:
「両手がふさがっているような買い物のときに、『ドアが自動で開いたらいいのにな』と。危ないシーンなどの困り事を1日でも早く解決したいとの思いを持って、ストレスフリーエントリーを開発しました」

こうした日常の「ちょっとしたストレスを解決したい」という思いが開発のきっかけになっている。

  • ストレスフリーエントリーシステム

今後はアプリで車の利用用途を選択できるようにするなどの開発を進め、2026年の実用化を目指していく予定だ。

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