「待機児童問題」で揺れた保育業界。子どもを預けたい共働き世帯は増える一方、「慢性的な保育士不足」に悩まされています。そんな中、親も保育業界も救う新サービスが注目を集めています。
-
手ぶら登園
神戸市内の保育所。ここで、全国の保護者の注目を集める関西発祥のサービスが導入されています。その名は「手ぶら登園」。これにより“ある物”を持っていく必要がなくなりました。
「手ぶら登園」はオムツとお尻ふきが使い放題の定額サービスです。大阪のスタートアップ「ベビージョブ」が「ユニ・チャーム」と協働で始めました。保護者は入所する際に、サービスを利用するかどうかを選択。利用する保護者がベビージョブに月3278円を支払うと、保育所の発注に応じてオムツが届きます。月額の一部がベビージョブの収入となります。
導入する保育所は4年で4200カ所に急増
-
手ぶら登園導入施設数
サービス開始から4年で、導入する保育所は4200カ所になりました。
保育園 施設長:
「着替えのタイミングは忙しいので、別の子のオムツをはかせ間違えそうになることもあります。一括してみんな一緒の物を使うと、動作が減るし、子どもと関わる時間が増えるので楽になっています」
サービスを利用する子どもについては、オムツを一括管理できるようになり、保育士の負担が大きく減ります。これが人手不足に悩む保育所が、相次いで導入する決め手となっています。
-
名前の書き入れが不要に
もちろん、“働く母親”にとっても、大助かり! オムツ1枚ずつに名前を書く手間や、毎日5枚程度オムツとおしりふきを持ってくる必要がなくなりました。
利用者:
「職場では『え、保育園の送り迎えを通勤の途中でしているの?』と言われるぐらい荷物量が少ないので、本当に楽です」
「どうしたら負担を減らせるか」保育士と対話
-
ベビージョブ 上野 公嗣社長
日本で初めてオムツのサブスク事業を興した、「ベビージョブ」の上野公嗣社長。毎週、保育所を訪ね、どうしたら負担を減らせるか、保育士と対話しています。彼の原点は、仕事と子育ての両立に苦しむ母親の姿にありました。
ベビージョブ 上野 公嗣社長:
「“働くこと”と“子育てする”ことの両立をもっと当たり前に(したい)。とにかく子どもと向き合う以外のタスクを減らさないと、そういった社会を実現できない」
-
保育施設の検索サイト「えんさがそっ♪」
2018年創業の「ベビージョブ」。2022年からは、保育施設の検索サイト「えんさがそっ♪」の運営もはじめ、子育て支援の事業を拡大しています。
日本経済新聞社 仲井 成志記者:
「共働き世代が多くなっていることもあり、子育てにかける時間をなるべく節約したい、といった考えがあります。ベビージョブとしては、保護者の方々の“1日1時間をサービスによって捻出する”ことを目標に掲げています。その中で、ほかのサービスを組み合わせることで、時間をいかに捻出するかが今後の課題になると思います」
保育所から“無駄”をなくす
-
上野社長「保育士の負担を軽減しないと変えていけない」
子育てをとりまく社会のあり方を変えるため、まずは保育所から“無駄”をなくそうと考えているのです。
ベビージョブ 上野社長:
「保護者の支援やサポートをしていますが、保育士に余裕がない状況です。保育士の負担軽減しなければ変えていけません。保育所のバージョンアップのための、ありとあらゆる施策を考えていきたいです」

日本経済新聞社とTXN系列テレビ5局が共同で企画・取材する動画コンテンツ。躍動する地域経済と企業の取れたてニュースやトレンドを各地のリレー方式で全国に向けて発信しています。
テレビ愛知では中部圏の企業のユニークな取り組みを取材し、日経名古屋支社記者のコメントを交えて紹介します。
放送日時
平日夕方17時 報道番組「5時スタ」内コーナー
LBSclub中部 詳細はコチラ
この記事の番組を動画配信で観る
この記事をシェアする






