【ストーリー】
17世紀・朝鮮王朝時代-。
共に医学の道を志し、身分を超えた友情で結ばれた三人の若者、カン・ドジュン(チョン・ノミン)、イ・ミョンファン(ソン・チャンミン)、チャン・インジュ(ユソン)は互いに腕を磨き夢に向かって歩んでいた。
しかし、ある時朝廷内の陰謀による昭顕世子暗殺事件に巻き込まれ、その友情は悲しくも崩れてしまう。イ・ミョンファンの裏切りからカン・ドジュンは世子暗殺の罪をかぶせられ処刑に・・・。
その後、罪人カン・ドジュンの息子として生まれたクァンヒョン(チョ・スンウ/少年時代:アン・ドギュン)。 即刻、処刑されそうになるが、女児なら処刑を免れるため、カン・ドジュンを慕う奴婢(ぬひ)ぺク・ソック(パク・ヒョッコン)が自分の娘チニョン(イ・ヨウォン/少女時代:ノ・ジョンイ)とすりかえる。
一命を取り留めたクァンヒョンは、奴婢として牧場で育てられ、やがて腕利きの馬医へと成長をしていく・・・。
【相関図】
目次
第26話〜第30話
【第26話】「驚きの真実」
頭部を切開したものの新たな骨髄炎が見つかり一旦は手術を断念するクァンヒョン。たが、別の方法で手術を成功させる。
一方、ミョンファンはトジュンの子供がチニョンではなく、クァンヒョンであることを知ってしまう。
その頃、司僕寺を訪れたチニョンはクァンヒョンが世話をしていたという馬の名を聞き驚く。彼女は医学生として今そばにいるクァンヒョンが、ずっと捜していたクァンヒョンであることに気づくのだが…。
【第27話】「果たされた約束」
全てを知ったミョンファンはクァンヒョンを殺し、すべてを闇に葬り去ろうとする。だが、間一髪でクァンヒョンは逃げ切るが、深手を負ってしまった彼は恵民署で治療を受ける。意識を取り戻した後、ヨンダルがチニョンだということを告げられる。そして、クァンヒョンとチニョンは思い出の場所で念願の再会を果たす。
一方、破傷風にかかってしまったコ・ジュマンは顕宗にクァンヒョンの責任ではないと懇願し倒れてしまうのだが…。
【第28話】「執拗な魔の手」
投獄させられてしまうクァンヒョン。裁きを下す前に顕宗はミョンファンに意見を求めることに。ミョンファンはインジュに彼を助けてほしければ、彼の身分を証明する品を渡せと迫り、それを手に入れる。何とか死罪は免れたクァンヒョンだが、辺境の水軍に送られることになる。チニョンは、ソンハや淑徽王女の力を借りてクァンヒョンと逃げることに。船着場でチニョンは彼の到着を待つが、一向に現れないクァンヒョン…。
【第29話】「恩人との再会」
またもミョンファンの罠にはまり刺客に襲われるクァンヒョン。そのまま死亡したと処理されるが彼は生きていた。追われる身で無一文の彼は命からがら各地を回りサアム道人という医師を捜す。コ・ジュマンが彼を捜すように書き残していたのだ。
そんなある日、怪しい医師に遭遇するクァンヒョン。偽医者だと思い罵倒するが実はその医師こそがサアム道人だった。それに気づきサアム道人を追いかけるのだが、道人は去ったあとだった…。
【第30話】「異国の地で」
清国へ渡って三年。重臣の嫁が、脇腹に大きなこぶができる奇病に侵され、その治療のために寧波の町へ。だが、世間に知れたら恥だと部屋に閉じ込められているという。クァンヒョンたちは一計を案じ、その部屋へ忍び込み診察。すると、なんと病ではなく、懐妊していた。その時、陣痛が始まるが、切開でしか取り出せない。クァンヒョンが切開することに…。そして、清国にミョンファンが来ることを聞き愕然とするクァンヒョン…。
31話〜第35話
【第31話】「消せぬ恋心」
清国の側室が重病にかかり医師が募集される。もし皇妃を治療できれば、皇帝から恩赦の勅書をもらえるかもしれない。三人はさっそく都へ向かう。
クァンヒョンは先日、嫁を助けた重臣の紹介状が功を奏し代理治療をする医師に選ばれる。だが病状を診て愕然。皇妃の病は、コ・ジュマンと同じだった。なかなか治療に踏み切れなかったが、やはり外科手術を選ぶ。手術は成功したように見えたがまたしても患者が破傷風にかかってしまう。
【第32話】「意外な結末」
もう一度外科手術に踏み切るクァンヒョン。
一方、ミョンファンたちも治療法を思いつき患者の病状が好転する。
クァンヒョンの患者の病に侵された部分がきれいに除去されていたが、治療を任されたのはミョンファンだった。国に帰る機会を逸し、肩を落とすクァンヒョンだが、その後も担当した患者の治療を続け、病を完治させる。
彼はチニョンが清国に来ていたことを知り急いで彼女を捜すが、医療団はすでに発った後だった…。
【第33話】「治療の褒美」
側室の病はミョンファンの治療で治ったかのように見えた。だが、病は再び悪化。そこでクァンヒョンに治療が任される。病の原因は他にあると言うクァンヒョンだが、どんな理由かは言わない。そのため、五日で治せなければ命を差し出す条件で治療にかかる。
ある理由で外科手術をかたくなに拒む側室だったが、クァンヒョンに説得され手術を受けることに。手術は無事に終わり、クァンヒョンは朝鮮に帰れるのだろうか…。
【第34話】「反撃の始まり」
チニョンは治腫院という貧民のための診療施設を開くが、ミョンファンは施療庁を開き、貧民や難病患者は受けつけないという。
一方、クァンヒョンは朝鮮に戻りひっそりと暮らしながら、施療庁が見放した患者を治療する。まずはミョンファンのやり方が間違ったと証明してからチニョンたちに会いに行くのだと。
薬契を捕らえるため兵が出動したことを知ったソンハはチニョンを守ろうとして重傷を負う。なんと瀕死の彼を救ったのは…。
【第35話】「驚愕の外科手」
前右議政のオ・ギュテが体の一部が壊死する脱疽に侵された。顕宗は施療庁に彼の治療を一任する。だが手の施せない状態だとミョンファンが諦めたため、オ・ギュテの息子は巷で噂になっているクァンヒョンを捜し出す。クァンヒョンは脚を切断すれば治ると言う。驚いたオ・ギュテの息子は彼を追い出す。
だが、病状が悪化し、その過程がクァンヒョンの言うとおりだったためオ・ギュテはクァンヒョンに手術をお願いするのだが…。
第36話〜第40話
【第36話】「明かされる素性」
病が治ったオ・ギュテを見て愕然とする顕宗。ミョンファンを信用できなくなった顕宗は施療庁の不正を徹底的に暴こうとする。
チニョンは謎の医師の処方箋を見てクァンヒョンの筆跡だと気づき涙する。彼女はクァンヒョンがもうすぐ帰ってくると確信する。
そんな中、清国の使節団が訪れることに。使節団が到着し歓迎の宴が催される。ミョンファンに治療の礼を言う特使だが感謝されるべき者は他にいると言い、そこに現れたのは…。
【第37話】「遺志を継いで」
死んだはずのクァンヒョンが現れ、みんな驚く。清国で大きな手柄を立てたものの、クァンヒョンは逃亡者の身。その処遇に迷う顕宗にクァンヒョンは、コ・ジュマンの遺志を継ぐために処刑される危険を承知で帰国したと答える。敬愛する亡きコ・ジュマンの理想を思い出した顕宗は、クァンヒョンを赦免して医官に任ずる。
クァンヒョンは思い出の場所で三年ぶりにチニョンと再会し、二人は互いの気持ちを確かめ合うのだった。
【第38話】「新たなる敵」
クァンヒョンの外科手術で多くの民が救われたが、その一方で破傷風の問題が解決せず。外科手術を恐れた患者たちが治療を拒否する。何とか破傷風を治す方法を見つけるためクァンヒョンは自分の腕の腫気で実験することに。
その頃宮廷では、世子の顔にできた腫気が治らず治療を任されるクァンヒョン。手術は順調に進んだが、縫合寸前に出血が止まらなくなる。ミョンファンの前に現れた謎の男はそうなることを予言していた。
【第39話】「治療の限界」
クァンヒョンは師匠サアムが考案した鍼による止血法を思い出し止血に成功する。残るは破傷風の危険だ。クァンヒョンは新しい方法で世子を治療するが破傷風になりかけてしまい、残る予防法は煎じ薬だけになる。だが処方には一つ、難題があるのだった。
一方、謎の男はチェ・ヒョンウクというサアムの元弟子だった。世子の破傷風を止められるクァンヒョンの知らない方法を自分は知っているとミョンファンに断言するのだが…。
【第40話】「王女の危機」
汚名を返上したいミョンファンは仁宣大妃を説得して、サアムの元弟子チェ・ヒョンウクに世子の治療をさせようとする。幻の医学書「治腫指南」を持っていたのだ。その時、クァンヒョンもある処方を思いつく。なんと、それはヒョンウクの処方と同じだった。世子の治療は無事に終わる。ヒョンウクは、自分が倒す相手はサアムじゃなくてクァンヒョンだと考え直す。
そんな折、都に痘瘡がはやりだし、程なくして王女が感染してしまう。
第41話〜第45話
【第41話】「忍び寄る陰謀」
王女が痘瘡にかかり必死で治療法を考えるクァンヒョン。そんな中、一つの症状だけを治療していた患者の病状が好転し、同じ方法で他の患者たちの症状も落ち着く。だが淑徽だけは病状が悪化し、のどに腫気ができてしまう。一刻を争う事態だが、薬もなければ危険な箇所のため外科手術もできない。そこへ、ヒョンウクが自分なら治療できると名乗り出る。彼はミョンファンを説き伏せ、仁宣大妃の許可をもらうのだが…。
【第42話】「崩れ始めた威光」
クァンヒョンの手術で淑徽は助かる。だが王室の治療に獣用の鍼が使われたことで宮廷は大騒ぎとなる。ミョンファンは重臣や儒学生に働きかけ、その結果、クァンヒョンの罷免を求める動きが広まる。
自分の父親がはめられた陰謀にソンジョが関わっていたことを知ったクァンヒョンは罷免を自ら求め、皆の前から姿を消す。
ある晩、ソンハはクァンヒョンから連絡を受け、彼の隠れ家に会いに行く。そこで聞いた驚きの真実とは…。
【第43話】「宿命の対決へ」
クァンヒョンは養父ペク・ソックが濡れ衣を着せられた事件を明らかにするため、司憲府に提出する投書を用意する。だが、チニョンを傷つけたくないクァンヒョンはソンハの力を借りることに。
ミョンファンとソンジョは司憲府から呼び出しを受けるが、二人は容疑を否認する。ソンジョが自分を切り捨てようとすることを知ったミョンファンは隠し持っていた証拠でソンジョを脅す。否定し続ける二人の前に現れたのは…。
【第44話】「非情な真実」
ついにミョンファンを告発したクァンヒョン。だがミョンファンは罪を逃れるためにチニョンを利用するかもしれない。クァンヒョンは、チニョンを守るため、彼女を湯治場へ療養に行く淑徽王女に同行させる。何かおかしいと疑念を抱くチニョン。彼女は真相を探るため、誰にも言わずに都へ戻る。調べているうちにインジュが関わっていると踏んだチニョンは訳を聞くためインジュのもとへ。そして衝撃の事実を告げられるのだが…。
【第45話】「覚悟の告白」
大妃の病状が悪化してしまい直ちに適切な治療をしなければ手遅れになると報告を受けた顕宗は、治療をミョンファンではなくクァンヒョンに任せる。だが大妃は賤民の生まれで馬医だった彼の治療は受けられないと拒否する。
それを知ったチニョンは自分とクァンヒョンが生まれてすぐにすり替えられた事実を公にしようと決める。大妃のもとを訪れると、クァンヒョンが実はこの国一の名家の嫡男であることを告げる。それを聞いた大妃は…。
第46話〜第50話(最終回)
【第46話】「父への想い」
チニョンは自らの運命を受け入れ、官庁の使用人として生きていく覚悟を決める。大妃は事実を知り衝撃を受け意識を失ってしまう。すぐに治療に当たるクァンヒョン。初めて試みる切開法で外科手術に踏み切る。手術中に大妃の脈が途絶えるのだが…。
一方、窮地に追い込まれたミョンファン。山中の民家に身を隠し、都を抜け出す手立てを探していたところへチニョンが現れる。育ててくれた父親への思いを告げるチニョン…。
【第47話】「悲しき終焉」
自ら都に戻ってきたミョンファン。すべての罪を認めた彼に死刑がくだされる。インジュはクァンヒョンから預かったトジュンの鍼箱をミョンファンに渡す。移送中に逃げ出したミョンファンはトジュンの墓を訪れトジュンの鍼を使い自ら命を絶つ。
一方、使用人に戻ったチニョン。淑徽王女を始め、顕宗や仁宣大妃も悲しむが、法は曲げられない。それでもクァンヒョンは何とかチニョンを助ける方法はないかと必死に考えるのだが…。
【第48話】「愛の行方」
クァンヒョンはチニョンの実父ペク・ソックに大きな手柄があることを思い出す。昭顕世子の殺害事件。ペク・ソックはその真相を偶然知り事件に関わった者を告発したため、逆に濡れ衣を着せられ殺されたのだ。その手柄が認められればペク・ソックの身分が上がり、娘も使用人にならずに済むだろうと、顕宗に話すクァンヒョン。
しかし、昭顕世子の事件を公にする訳にはいかない。そこで、顕宗はあることを思いつくのだが…。
【第49話】「王の主治医」
顕宗が腸癰と呼ばれる炎症性の腸疾患で突然倒れる。クァンヒョンたちは直ちに治療を始めるが、腸が破れ毒気が腹部に広がってしまう。もはや成す術はないと諦める医官たちにクァンヒョンは腹部を切開して膿を出す方法を提案。しかし、国王の腹を切るなど、口にしただけで死罪になりかねない。だが、大妃を説得し開腹手術に踏み切る。死罪を恐れて皆逃げ出し、仲間たちだけが残って手術に協力してくれる。そして、その結果は…。
【第50話】「そして新しき道」(最終回)
王の主治医に任ぜられたクァンヒョン。権力に興味がなかった彼は戸惑いを覚える。しかし、民のために権力を使えとのサアムの言葉に背中を押され主治医になろうと決めるクァンヒョン。早速、医療官庁の改革に取り掛かる。それを面白く思わない重臣の多くがクァンヒョンの異例の出世に反発し撤回を求めるのだった。
一方、良民になったとはいえチニョンとクァンヒョンの身分の差は明白。果たして二人は結ばれるのだろうか…。
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