飛行機プラモデルの一つ、ヘリコプターのプラモデルは、その独特な形や構造から、通常の飛行機とは異なる作り込みが必要です。そんなヘリコプターキットならではの面白さに魅せられ、どっぷりとハマってしまう人も少なくありません。
今回は、ヘリコプターキット製作ならではの醍醐味に焦点を当て、仕上げ方をお届けします。
目次
■ヘリコプターの見せ場、コックピットを作り込もう
飛行機模型はいずれも、メカニカルな要素の詰まったコックピットも見せ場の一つですが、キャノピーが大きくて中身がよく見えるヘリコプターであればなおさら。時間をかけてこだわるほど、完成後の見映えが上がります。
シートを作り直す
コックピットに座る人が不格好だととても目立ちます。写真のキットは非常に古く、シートとフィギュアのフィット感が良くなかったため、プラ材などで作り直しています。合うものであれば、ほかのキットから流用するのも良いでしょう。
新造したシートによって、フィギュアがシートに沈み込んだ姿勢となって見映えが良くなりました。
細部をディテールアップ
シートに別パーツをあしらって革シート風にアレンジ。細かい色分けのほか、ディテールが足りないと思ったところには追加するなどして情報量を上げておきます。実際のヘリコプターの内壁は、表面にフェルトが貼られていて凸凹しています。その雰囲気を表現するために、湿布のフィルムを活用。
キャノピーの曇りを取る
古いキットだと、写真のように透明感のない状態になっているものも珍しくありません。
模型用のラッカー溶剤で拭くと表面が少し溶けてクモリがとれます。不安な場合はコンパウンドで磨き込んでもOK!
■ローター部分にとことんこだわる
コックピット以上にヘリコプターたらしめる部位といえば、揚力を持たせる「ローター」でしょう。基部のディテールや良い具合のたわみなどを表現できれば、ヘリコプターらしい姿に決まってくれます。
今回は2つのローターを繰り出す複雑な可動をモーターライズで表現します。
■レスキューするディスプレーでリアルさを追求
一部を除く飛行機とは異なり、ホバリングでその場に留まることのできるヘリコプター。シンプルな格納状態だけでなく、動きのあるディスプレーや、それを利用したジオラマ仕立てにしやすいのも大きな特徴です。高さのあるクリアー素材の台座に飾ることで、ローターのモーターライズ化が映える、リアルなレスキューシーンが再現できました。
飾ってよし、作り込んでよし、動かしてよし。楽しみ方が豊富なヘリコプタープラモデル。ぜひ一度手に取ってみてください!
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