【デコトラ】トラック野郎「一番星 故郷特急便」が駆け抜ける! ど派手な電飾リレーが圧巻!<半田モデラーミーティング>
-
ざわざわさん作 トラック野郎「一番星 故郷特急便」
愛知県半田市で開催された「半田モデラーミーティング」。多くの力作が並ぶ会場内で、ひときわ光輝いていたのが、モデラーのざわざわさんの作品です。1/32スケールの車体に500本もの光ファイバーを仕込み、電飾リレーはおろか、ラジコンとして走行までさせる超絶技巧の持ち主です。
ど派手なデコトラをコンパクトなサイズに仕上げる、その魅力について話を聞きました!
-
電飾で派手にデコレーションされたトラック
――ざわざわさんが手掛けたデコトラ(デコレーション・トラック)は、どれもかっこよく電飾が光輝いていますね。普段から、こうしたデコトラを製作しているんですか?
「そうですね。デコトラの電飾・改造を行っています。今回展示した『一番星』はアオシマの既製キットを使っていますが、それ以外の作品はスクラッチで作りました」
――トラック模型はキット化が少ないイメージです。
「おっしゃる通り、少ないですね。僕の場合、キャビンだけキットを使って、車両の後方部分はプラ板を切ってスクラッチ(自作)することもありますね」
――展示されたデコトラがチカチカと光っていますが、これはご自身で改造されたのですか?
「光ファイバーを使って、自分で改造しました。スイッチをオフにすると、普通のプラモデルにしか見えないように、配線を目立たせないことに注力して作っています。
実はラジコンとして走るように作り変えているんですよ」
――そうなんですか!?
「プラモデルの中にスピードコントローラーやサーボを積んでいます。トイラジコンというと、ガチャガチャ動いておもちゃみたいなコントローラーで操縦しますが、きちんとスピードコントローラー、受信機を使って動作するように工夫しました。
-
ラジコン用に、本格的なコントローラーを用意
――トイラジコンのような簡易的なものではなく、本格仕様ですね。
「ハンドル操作に合わせて、ウインカーが光るような仕掛けにもしているんです」
-
デコトラの電飾を支える配線
――面白いですね! こういった仕組みは、既製の回路や基盤などを流用しているのですか?
「そうです。自分で組むよりも既製品のほうがコンパクトに収まるんですよね。本来は自分自身でプログラミングをして組むのが良いのかもしれませんが、僕には知識がなくて。しかもプログラミングをしても、回路自体が大きくなってデコトラも大きくなってしまうので、コンパクトに仕上げるなら既製品のほうが良さそうだな、と」
実車のように、電飾リレーを再現したい
――特にこの「トラック野郎 一番星 故郷特急便」の電飾は凄まじいです。どれくらいの光ファイバーが使われていますか?
「この運転席部分の電飾だけで500個あります。0.3mmのピンバイスで500個穴を開けて、そこに0.3mmの光ファイバーを1本ずつ通して配線しました」
――500本も! なぜそこまで手間をかけるのでしょうか。
「実車のようにライトが順番に流れる『リレー』を再現したかったからです。アオシマから出ているトイラジコンだと、単に点灯するだけだったりして、実車のような動きはしないんですよ。実車同様にリレーして、かつラジコンとして走らせたい。誰も持っていない、自分だけのものがほしいという所有欲で作っていますね」
――トラックという題材ならではの魅力はどこにありますか?
「乗用車は色違い程度ですが、トラックは会社ごとの看板やデザイン、デコトラならではの飾りといった独自性がありますよね。運転手さんの個性が光っているのが好きなんです。
実在するトラックを作っているので、『実際に乗っているトラックドライバーさんが、ほしがるんじゃない?』とよく言われますね」
――製作にはどれくらいの時間をかけられていますか?
「1台あたり1カ月半くらいです。平日は仕事から帰って3時間、土日は10時間くらい没頭しています。集中して嫌なことも忘れられますね」
転勤するたびに、営業所のトラックを作って飾る
-
半田モデラーミーティングに展示された作品
――ざわざわさんご自身も、運送関係のお仕事をされているそうですね。
「運送会社の事務員をしていて、転勤するたびにその所属していた営業所のトラックを作って、飾ってもらっているんです。『あいつ、ここにいたんだな』という、自分の人生の軌跡のようなものですね(笑)」
――昨今は、デコトラの実車を見かける場面が少なくなりましたね。ざわざわさんの中で、どこか寂しさを感じる部分もあるのではないでしょうか?
「最近は規制が厳しくて、メッキでギラギラしたトラックは現場への入場禁止などで減ってしまいました。電飾を付けたトラックはなおさら、会社の敷地にも入れさせてもらえないんです。実車を見かける機会が減った今だからこそ、せめて模型の世界だけでもデコトラの煌びやかさを楽しみたいですね」
ざわざわさん作のデコトラ
この記事をシェアする




