鉄道撮影をこよなく愛するいわゆる”撮り鉄”をピックアップ。大好きな車両の走行シーンだけでなく、四季折々の姿やその時代でしか見られない光景を追い、写真に収め、後世へと記録している愛好家を紹介していきます。
目次
愛好家想い出の路線“瀬戸電”とは
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特に思い出に残っている車両は1973年まで瀬戸線を走っていたモ 750形
現在の名鉄瀬戸線のことで、名古屋市の中心地である栄と瀬戸焼でおなじみの瀬戸を結ぶ路線。歴史は古く、開業は1905年と明治時代まで遡ります。愛好家の2人にとっては学生時代に通学で毎日のように使っていた思い出の路線だそうです。
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イギリス製の舶来品な部品が使われているなど、博物館に置かれるほど見どころの多い車両
当時の新型車両が導入され、モ 750形と一緒に運用されていた貴重な短い期間を収めた1枚。これは愛好家の山田さんが撮影したもので、こうした今後みることのできない貴重の光景を写真で残しておくことを趣味にしており、47年間名鉄瀬戸線の歴史を残し続けています。
名鉄瀬戸線の風景撮影に密着
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今回は大森・金城学院前駅〜印場駅区間にある見晴らしのいい直線へ
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撮影スポットとなっているお立ち台
この直線エリアは撮り鉄界隈では「お立ち台」と呼ばれており、瀬戸線関連でなにかあるとなれば集まる撮影スポットとなっています。
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お立ち台で撮影
このお立ち台で撮影したカットがこちら。車両がすれ違ったり、夏には陽炎がたつなどさまざまなシチュエーションに出会えるエリアです。必ずいい写真が取れるとは限りません。理想的な光景に出会うのは時の運だそう。
思い出の喜多山駅、節目の景観を写真で残す
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通学に使っていた喜多山駅
名鉄瀬戸線の喜多山駅は通学に使うなど、山田さんにとって思い出深い駅。開発が進み高架駅となるため、駅だけでなくその周辺の景観も大きく変わってしまうそう。その前に、今の姿を写真に残したいと思い訪れました。
駅から少し離れた踏切へ。高架工事が進むと踏切もなくなってしまいます。その前にどうしても撮っておきたい写真があるとのこと。
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1編成だけ画像左の3300形が走行
今瀬戸線をメインは走行しているのは4000形なのですが、1編成だけ3300形が運用されています。それを写真に収めたいとのこと。ただ、どの時間の編成に使われているかはわからず。走らない日もあるそうなので、撮影できるとどうかは運次第です。
行き交う電車は4000形ばかり。この日は走行していないと諦めかけていたそのとき……
レアな3300形が登場。近々なくなってしまう踏切を、颯爽と走り去る姿を撮影することができました!
愛好家・山田さんが残す“瀬戸電”の歴史
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山田さんが中学2年生のときに初めて撮影した大津駅
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小幡駅〜喜多山駅間での1枚。電柱が今のような建材ではなく歴史を感じる風景(1972年)
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大森駅〜喜多山駅間の写真。生活道路と線路に柵などが設けられていない時代(1972年)
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サンチャインカーブ
撮影スポットとしてお気に入りだったサンチャインカーブは、瀬戸電がまだ名古屋城のお堀を走行していた「お堀り電車」と呼ばれていた時代に走っていた場所。今では写真とともに呼び起こされる記憶の中でしか出会えない幻のスポットです。
人々の生活を支えるライフラインとして、そのあり方に応じて街並みにも大きく影響を与えてきた鉄道。新幹線や旧国鉄の主要路線のみならず、地方ならではのローカル路線1つに焦点を当てても、ドラマチックな歴史が積み重ねられています。
かつて住んでいた街、使っていた路線などに今一度訪れて、昔に思いを馳せたり、今の姿に注目してみてはいかがでしょうか。
※この記事の掲載内容は更新当時の情報です。
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