100均グッズが大活躍! 極力水を使わず旧車を綺麗にする方法を解説します

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  • 赤い旧車のボディ全体

    旧車「トヨペットコロナ」昭和39年式

現代の車とは違い、旧車のメンテナンスは特別に手間がかかるもの。洗車においては、水を使用すると劣化が進みやすくなるため、極力水を使わずに汚れを落とすことが重要です。

この記事では、なるべくコストを抑えつつ、効果的に旧車メンテナンスを行う方法をご紹介します。

目次

旧車「トヨペットコロナ」昭和39年式をメンテナンス

  • ボディの前面に付けられた丸目のヘッドライト

    丸目のヘッドライトと曲線を多用した愛らしいデザイン

今回の取材車両は、1964年式の2代目「トヨペット コロナ(RT20型)」。2代目コロナの誕生当初は1000ccエンジンの「PT20型」でしたが、ライバルの日産が排気量アップしたモデルを投入したこともあって、コロナも1500ccのRT20型を開発し劣勢を挽回しました。

外観には欧州車のような丸目ヘッドライトと大型グリル、ティアドロップテールを採用することで、親しみやすさを演出しています。

  • 車内のベンチシート

    室内が広く、ファミリーカー以外にもタクシーなどで利用されていた

旧車メンテで注意すること

  • 車のボディ

    現在の車と違って水に弱いため、極力洗わない人が多い

旧車は現在の車と比較すると耐候性が低く、雨ざらしで放置すると雨漏りが高確率で起こります。

当然、雨ざらしで放置すればボディの腐食が進む一方なので、旧車オーナーの多くは雨の日などの悪天候ではほとんど運転することがないといわれています。

洗車にもかなりの気を遣います。コイン洗車場などの高圧洗浄機は水の侵入を誘発するため、使用しない人がほとんど。旧車の洗車はいかに“水を使わず”に汚れを落とすかが重要です。

必要な道具は100円ショップで入手

  • 5つの洗車道具(ブラシ)が机の上に置かれている

    洗車道具のほとんどが100円ショップで入手可能

洗車に必要となってくるのが洗車道具ですが、旧車といえどもとくに特別なものを用意する必要はなく、市販のグッズで十分です。近年では、100円ショップでも便利な清掃用具が充実。カー用品店で購入すると10倍以上の金額になるものもあるので、コストを抑えたい方は、100円ショップのアイテムを積極的に取り入れてみてください!

道具を準備したら、いざメンテナンスへ!

  • 机に置かれた2種類のブラシ

    ホイールに逆汚染するのを防止するため、ブラシはタイヤ用とホイール用に分けて使用

最初に用意したのはブラシと洗剤入れが一体化したアイテム。ブラシで洗いながら洗剤が出てくるといったスグレモノです。タイヤは傷が付きにくいので、少し硬めのブラシで洗っていきます。洗剤を出しながらブラシでタイヤをこすっていく。すると、あっという間にブラシに汚れが付着しました!

  • 地面に置かれたスプレー缶など

    ソフト99の「4‐X」は時短なだけでなく艶出し効果が抜群

続いては柔らかめのブラシを使用。ホイールを洗い、ウエスで汚れを拭きとっていきます。洗剤にはほかにも酸性やアルカリ性などがありますが、塗装を痛めやすく価格も高め。中性洗剤がおすすめです。

  • 旧車のタイヤ部分

    タイヤをブラシで洗って、保護艶出しクリーナーで仕上げるだけで見違えるようにきれいに保護艶出しクリーナーは4日ほど持続

なお、取材元のクラシックカーナゴヤでは、納車前にソフト99のタイヤの保護艶出しクリーナー「4‐X」を使用。吹き付けるだけで効果を発揮し、価格も安価なので気兼ねなく使えるのがポイントです。

  • ブラシはサイドシルの汚れの除去にも最適

    ブラシはサイドシルの汚れの除去にも最適

インテリアの清掃ですが、ここでも100円ショップのアイテムが大活躍! 掃除機でフロアのゴミを吸引し、足元の隅のゴミなどを100円ショップのブラシでかき出していきます。

  • ハンディワイパーを使って室内の至るところを掃除している

    ハンディワイパーは室内の至るところに使用できて効果も高い

さらにダッシュボード周りやメーターパネル周りだけでなく、細かい場所の清掃にハンディワイパーが効果てきめんです。

ボディのメンテナンスのコツ

  • メインのボディの洗車も水は極力使用せず、濡れた雑巾でボディを吹き上げる程度

    メインのボディの洗車も水は極力使用せず、濡れた雑巾でボディを吹き上げる程度

ボディの清掃で用意するのは、2種類の濡れ雑巾です。初めに水分を多く含んだ雑巾を使ってボディをきれいにし、仕上げに硬く絞った雑巾で拭き上げます。円を描きながら拭いていくと放射状の傷がつくので、縦一方向に行うのが理想的です。

  • 「フクピカ」を指さす様子

    取材元のクラシックカーナゴヤでは、納車前の車両はもちろんピットシーンの際にレースカーをきれいにするときに使用

また業者などが納車前のワックスがけに意外と利用しているのが、ソフト99の「フクピカ」。水を一切使用しないだけなく、1枚で洗車とワックスがけが可能です。キズがつくリスクを減らすことができます。

フクピカの施工はかんたんで、ボディになぞるように拭き上げるだけ。裏ワザとして仕上げにマイクロファイバークロスで拭き上げるとムラもなくなり、よりいっそう光沢が増します。

  • 窓フクピカで窓を拭く様子

    窓フクピカは車内外の窓に使用可能。車外で使用すると雨を弾く効果も

ガラスも同様に「窓フクピカ」で拭き上げ、最後にマイクロファイバークロスで仕上げます。

ほかにも旧車の窓枠のゴムシールは経年劣化を感じやすく、表面がひび割れていることが大部分です。そこで100円ショップの靴クリームとメイクアップスポンジを利用して、表面に艶出しと保湿を同時に行います。

  • 靴クリームをメイクアップスポンジにつける様子

    窓枠のゴムの部分は靴クリームとメイクアップスポンジを使って黒さが復活

靴クリーム適量をメイクアップスポンジにとり、馴染ませるように窓枠に塗っていくだけで明らかに艶が出ているのが実感できます。洗車道具はお金を掛けなくてもちょっとした手間を掛けるだけで、きれいにする楽しみが増えてクルマへの愛情もさらに湧くことでしょう。

※この記事の掲載内容は更新当時の情報です。

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