三菱ラリーカーのパイオニア「コルト1000F」の特徴を解説!

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    三菱・コルト1000F

三菱がラリーに進出するきっかけになった「コルト1000F」。ラリーカーだけでなく、ファミリーカーとしての魅力や当時ならではの凝った作りなどの特徴を解説していきます。

目次

三菱のコルト1000Fとは?

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    ファストバックのパイオニアともいえるコルト1000F(取材車両は1967年式)

三菱「コルト1000F」は、1966年9月に大衆乗用車として誕生しました。
これまでの三菱はピークパワーに優れた2サイクルエンジンが主流でしたが、コルト1000Fは快適性や静粛性に優れた4サイクルエンジンを搭載。

ボディは利便性向上のため、当時では珍しいファストバックが採用されており、荷物の出し入れがしやすいだけでなく、スポーティーなスタイルも両立されています。

外装デザインの特徴

外装デザインは当時の自動車のなかでも個性が光っていたモデルで、ファストバック以外にもさまざまな技術が採用されました。

プレスラインをみてもサイドのエッジの効いたデザインは斬新で、他の車でもあまり見かけないものです。

  • 車と旧車店の代表

    当時の職人のこだわりを感じるモール周り

丸目が際立つテールランプやエッジを立たせたテール周りなどは、ひと目でコルトとわかるものです。

ボンネットからトランクまでひとつのラインを描くモールはかなり凝っており、手作業メインで制作していた当時ならではの車といえるでしょう。

  • 古い車のサイド

    テールにつながる羽と呼ばれる処理が特徴

  • 古い車の後ろ側

    いまでも新鮮な丸目のテールランプ

シンプルな内装

  • 車の収納スペース

    実用的なラゲージスペース

コルト1000Fの内装はシンプルかつ実用的で、後席のシートバックは3段階調整が可能。さらに前倒れ機構も備わり、ラゲージスペースの向上に繋がっています。

ラゲージスペースは当時としても十分な大きさを誇り、スポーティーなデザインに反する作りです。

  • 古い車の内装

    インテリアはシンプルで機能的

メーター周りはシンプルな2眼式で、視認性に優れるものです。
また2本スポークのステアリングやヘッドレストのないシートバックは、当時ならではの作りといえるでしょう。

  • 随所にあるコルトのエンブレムがこだわりを感じさせる

エンジンは古い構造のものを使用

  • エンジンルーム

    当時はクラス最強のエンジンだったKE43型

エンジンは977cc直列4気筒OHVの「KE43型」を搭載し、最高出力は55ps、最大トルクは7.5kg・mを発生し、最高速は135km/hに達します。

また、この頃から三菱は勢力的にモータースポーツにも参戦しており、とくに海外ラリーの本格参戦マシンとしてコルト1000Fを出場させました。結果は初出場で総合4位、小排気量クラスでは優勝という快挙を成し遂げます。

デザインも個性的で、エンジンも耐久性に優れたものなので、人とかぶらない車を探している人におすすめといえるでしょう。

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