4月26日(土)、27日(日)の2日間、福島県いわき市にあるビストロ アンティカで模型展示会の「春のタン祭り 2」が開催されました。今回で2回目となる本イベントは、ホビー情報サイト「nippper」の副編集長を務める丹 文聡(たん・ふみとし)さんが主催しています。
ホビー雑誌で腕を振るうトッププロモデラーをはじめ、数々の有名プラモデラーの作品が一堂に会するイベントだけあり、いわき市植田町というローカルな地でありながら、大勢の来場者で賑わっていました。
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JR常磐線沿線の植田駅。各駅のみが停車するコンパクトなローカル駅
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地元で長年愛され続けている「おもちゃのトダ」。この日は地元の子どもや家族連れだけでなく、イベントに来訪したモデラーで賑わっていた
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主催者の丹 文聡(たん・ふみとし)さん。「月刊ホビージャパン」で長年活躍後、マックスファクトリーへ転職。模型の商品開発の経験を積んだのちフリーへと転身し、再び編集者の道に。模型だけでなく、ファッションやスポーツにも造詣が深い
植田町を会場に選んだのは、主催者の丹さんが生まれ育った街だから。先に紹介したおもちゃのトダは、幼少の丹さんが模型に興味を持ち業界で活躍する大事なルーツにもなっています。
実家の家業は酒屋。家業は兄の典彦さんが継いだかたちとなったのですが、地元で一緒に何かできないか、丹さんは常々考えていました。そこでフリーランスになったことをきっかけに、本イベントの第1回を開催したのが2024年のこと。
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作品のクオリティだけでなく、飾り方にもひと工夫され見映えのするディスプレイ
お酒を嗜みながら大好きな模型について模型仲間と模型作品を見ながら、ざっくばらんに語り合う――。このコンセプトに、仕事を通じて知り合った錚々たるモデラーが賛同。プロモデラーも入り混じった非常に豪華な顔ぶれによる模型展示会が実現することとなりました。
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普段は食事とお酒が楽しめるビストロを振る舞っているアンティカ。一般的な模型展示会ではあまり見られない、おしゃれな会場
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会場にはnippperのグッズや、丹さんが関わった模型関連書籍などを販売
筆塗りの体験コーナーも
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筆塗り体験コーナー
バンダイが展開するガンダムアッセンブルを使った筆塗り体験コーナー。おっかなびっくりで筆塗りに手が出せていなかった人でも自由に試すことができ、参加モデラーや来場した模型ファン同士がアドバイスし合う一幕もありました。
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プロモデラー・清水圭さんによる塗装実演
さらにプロモデラー・清水圭さんによる塗装実演も催され、プロモデラーでありマックスファクトリーの社長であるMAX渡辺さんも来場していました。
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参加モデラーによるサインも
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WAVE 1/24 スコープドッグ(制作/丹 典彦)& マックスファクトリー 1/24 ストライクドッグ パーフェクトソルジャー(制作/フミテシ(丹 文聡))
丹さんの兄・典彦さんも大の模型好き。幼少の頃は上手に模型を作る年の離れた兄の作品を羨ましく思っていた丹さん。今では、模型誌に作例を掲載するほどの腕前となり、憧れの兄が作った模型と並べた作品を展示していました。
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作品の横には制作時に使った塗料や筆、エアブラシも展示。ライブ感のあるディスプレイを行うのが丹さんの中でのトレンドとなっている
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