アイシンが取り組む資源循環 食堂で出た生ごみを肥料にして持続可能な社会の実現へ

クルマとミライ

  • 「アイシン」西尾工場の食堂

    「アイシン」西尾工場の食堂

自動車部品メーカー「アイシン」西尾工場。その食堂で出た生ごみは捨てると思いきや、ビニールハウス内に運ばれ、大きな機械で処理されていた。アイシングループが推し進める、資源循環の取り組みの1つだ。いったいどのように資源循環を可能にするのか、その全貌に迫る。

  • 生ごみを肥料に

    生ごみを肥料に

食堂で出た生ごみを入れたのは、ビニールハウスに設置された大きな機械。生ごみを中に入れると発酵することができ、農作業に使う肥料が出来上がるという。アイシングループが推し進めている資源循環の取り組みだ。

そして出来上がった肥料には、特殊な“白い粉末”も混ぜ込む。

“白い粉末”の秘密は自動販売機に

  • CO2を食べる自販機

    CO2を食べる自販機

“白い粉末”は、アイシン本社に設置された自動販売機に設置されていた。

自動販売機は、吸い込んだ空気を使って飲料を冷やしたり温めたりしている。吸い込み口の手前に、二酸化炭素(CO2)を吸収する特殊素材の“白い粉末”をセットすることで、CO2を吸着する作業を行っているという。

  • 特殊素材の粉末をセット

    特殊素材の粉末をセット

  • 白い粉末が土壌改良に役立つ

    白い粉末が土壌改良に役立つ

このCO2を吸収した白い粉は、畑の土壌改良に役立つ。肥料で育てた野菜を、工場の食堂で使用しているのだ。そしてアイシングループ全体で食堂から出る生ごみ、年間294トンを回収した。

  • 「CO2を食べる自動販売機」1台で、スギの木20本相当が1年間に吸収する量を回収

    「CO2を食べる自動販売機」1台で、スギの木20本相当が1年間に吸収する量を回収

さらに「CO2を食べる自動販売機」1台で、スギの木20本相当が1年間に吸収する量を回収したという。アイシンはこれを野菜作りに生かし、資源循環をすることで持続可能な社会を目指している。

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