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冷蔵庫の食材が、カオリさんの手で次々ごちそうに
お客さんの自宅にある冷蔵庫の食材だけを使って、絶品料理を次々と作り上げる出張料理人、カオリさん。冷蔵庫の中身を巧みに活用し、驚きの料理を完成させるその腕前には、なんと3カ月先まで予約が殺到するほどの人気があります。
今回は、そんなカオリさんが繰り広げる魔法のような料理作りを密着取材しました。
ひらめきが光る一品 生麩で作る、驚きのハムカツ
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冷蔵庫の残り物をみて、瞬時にレシピが思い浮かぶカオリさん
「すき焼きでしか見かけない…」と冷蔵庫で眠りがちな“生麩”を見つけたカオリさん。「これ、余りがちなんですよね」と、にこやかに言いながら、さっそく手を動かします。
まずは生麩に切れ目を入れ、そこにスライスチーズをサンド。大葉とチーズ生麩をベーコンで巻いていきます。そして、パン粉をまぶし、フライパンでこんがりと揚げ焼きに。
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生麩でハムカツが完成するとは驚き...!
こうして完成したのが、生麩のハムカツ! 外はサクサク、中はもちもちで、チーズがとろけ出す至福の一品です。いつの間にか冷蔵庫で眠っていた生麩が、食卓の主役になっていました。
家庭料理のあったかスープで、食卓に癒しを
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カオリさんはかつてフレンチやスペイン料理のシェフだった
次に取り出したのは、どの家庭にもある“たまねぎ”。カオリさんは迷うことなく皮をむいてスライス。その後、キューブ状のコンソメブイヨンを使います。これをお湯に溶かし、炒めた玉ねぎと合わせると、たった数分でうまみたっぷりのオニオンスープが完成しました。
たまねぎの甘みが引き立ち、体の芯から温まる優しい味わいに! パパッと作れるこの一品、忙しい家庭にもぴったりです。
冷蔵庫の常連「納豆」がごちそうに!
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納豆嫌いでも食べられてしまう「絶品チヂミ」
「これもけっこう余りやすいんですよね」と、カオリさんが手に取ったのは“納豆”。旦那さんはよく食べるけれど、お子さんには不評でつい冷蔵庫に残りがちとのこと。
そこに米粉・片栗粉、鶏ガラスープの素、溶き卵を加えたボウルに入れ、刻んだニラと玉ねぎと一緒に混ぜ込みます。納豆を投入してフライパンでじっくり焼けば、ふわふわの納豆チヂミの出来上がり!
ネバネバ感は加熱によって和らぎ、香ばしく食べやすい味に。これは納豆が苦手な子でもぺろりと食べきれそうです。
甘さ控えめ、手作りスイーツまで作っちゃう
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コストコの大容量のブルーベリーが絶品スイーツに変身!
食後のデザートも、冷蔵庫の余り物でパパッと! ヨーグルトに、冷凍しておいたホイップクリームを加え、そこにたっぷりのブルーベリーを投入します。
ミキサーでかき混ぜたら、子どもたちが大喜びのシャーベットが完成。甘さ控えめでフレッシュな味わいは、大人にもうれしい一品です。こういった「ちょっと余った」食材も、カオリさんの手にかかれば、立派なごちそうに生まれ変わります。
元シェフの本領発揮! アッシェ・パルマンティエとは?
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フランスの家庭料理をさらりと振る舞う料理人の技
そしてカオリさんは、引き出しの奥で眠っていた“コンビーフ”の缶詰も見逃しません! カオリさんが手にしたのは、ビーフシチューのルウですが、ビーフシチューは作らないそうです。「今日は、アッシェ・パルマンティエにします」と、さらりと笑うカオリさん。
聞きなれないこの料理は、フランスの家庭料理。コンビーフとマッシュポテトを重ねてオーブンで焼き上げる一品です。まるでレストランで出てくるような華やかさに、家族もびっくり!
料理だけじゃない! 子どもも喜ぶ出張シェフのお仕事
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冷蔵庫の余り物が、1週間分の料理15品に大変身!
開始からたった3時間で完成した料理は…なんと15品! どれも冷蔵庫の中にあった食材を使いながら、見た目も味もまるでレストランのよう。実はこの15品、5人家族の1食分ではなく、冷凍保存も活用して1週間分として使うものだそう。
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子どもが喜ぶお菓子教室まで手がけることも
さらに、カオリさんは出張料理だけでなく、高齢者宅へのデリバリーや、子ども向けのお菓子教室まで開催。「料理を通して、家族に笑顔を届けたい」という彼女の思いが、料理や所作の1つひとつに込められています。
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