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ピレーネ
ボンとらやの「ピレーネ」といえば、豊橋市民では知らない人がいないとも言われている大人気スイーツ。ふわふわのスポンジ生地で生クリームを手包みした昔ながらのスタイルのケーキは、子どもから大人まで豊橋市民をトリコにしています。
「ピレーネ」風のケーキが愛知県内にいっぱい!?
豊橋市民に愛されている「ピレーネ」ですが、愛知県内のほかの地域で聞いてみたところ、「ピレーネ」とは異なる名称がいくつも挙がってきました。
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名前が異なりつつも同じケーキがいっぱい
例えば名古屋市中村区では「ステラ」、北区では「アントルメ」、千種区では「ぷれじゅーる」、大府市では「チロリヤン」という名称で呼ばれているとのこと。しかもどの地域でも、長年にわたり愛されているというから驚きです。
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愛知県内で15種類以上も!
さらに「ステラ」を販売する名古屋市中村区のケーキ店「ステラプリンス」で店主をつとめる伊藤さんによると、「この同じ形をした黄色いケーキは、他にも愛知県内にたくさんある」との情報まで飛び出します。
そこで愛知県内のケーキ店をくまなく調査したところ、なんと15種類以上もの名称を発見。どれも見た目はほぼ同じであるにもかかわらず、なぜか呼び名だけが違うという不思議な状況が生まれていました。
“見た目がそっくりなのに名前が違うケーキ”のルーツを大調査!
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「パリジャン」2代目 松田社長
見た目はそっくりなのに、異なる名前で販売されている“生クリーム入りふわふわスポンジケーキ(仮称)”。さらに調査を進めていくと、この件について最も詳しい人物に話を聞くことができました。
その人物とは、蟹江町にある洋菓子店「パリジャン」の松田社長。洋菓子協会の副会長も務めている、愛知県の洋菓子業界の重鎮です。
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始まりはボンボヌールの「ファンシー」
パリジャンの2代目を受け継ぐ松田社長によると、このケーキの生みの親はパリジャンの創業者である松田社長の父親とのこと。一宮市にあったボンボヌールの工場長を務めていた松田社長の父親が「ふわふわスポンジで生クリームを包んだケーキ」を開発し、「ファンシー」という名称で販売したところから始まったそうです。
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「ファンシー」から「パリジャン」へ
その後、「ファンシー」の開発の中心となっていた松田社長の父親が独立して「パリジャン」を創業する際に同種のケーキを発売。その際、“ファンシースタイルのケーキ”を店の名前を覚えてもらうための看板商品と位置づけ、店と同じ名前を冠した「パリジャン」という名称をつけました。
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師匠から弟子、孫弟子へと継承
元祖である「ファンシー」を発売していたボンボヌールの店主も「お店のPRになるなら」とこれを快諾。さらにボンボヌールやパリジャンで修行した従業員たちが独立する際にも、同じスイーツをそれぞれの名称で販売し、いつしか「違う名前のそっくりスイーツ」が愛知県内にあふれることになりました。
一宮で誕生し、弟子を思う師匠の心から広まった「生クリーム入りふわふわスポンジケーキ」。愛知県の名物スイーツとして、これからも末永く愛され続けることでしょう。
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