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スロットカー
今もなおディープなマニアのいるスロットカーの世界。その中にはスロットカーならではの走行性能へのこだわりだけでなく、マシンの造形美やコレクション性に情熱を傾ける方も多くいます。今回は、コレクター気質のスロットカーマニアをご紹介しましょう。
目次
●集めるのは希少なレジン製スロットカー
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実車をモチーフにしたスロットカー
スロットカーのマシンは、主に実車がモチーフ。基本的には走行に耐えられるようにプラスチックやポリカーボネートでできていることがほとんどで、造形にこだわったものはレジン製であることが多いです。サイズは1/32スケールをメインに、さまざまなスケールのものが存在します。
スロットカーとは?
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スロット=溝をガイドにマシンを走らせ競うもの
1960年代に世界的に一斉を風靡したレース玩具。その人気は日本にも上陸し、当時は多くの場所にスロットカーのレース場が設けられ、ファンを熱狂させていました。
スロットカーはその名のごとく、スロット=溝をガイドにマシンを走らせ競うもの。マシンには金属製のブラシが備わっており、溝の縁の金属部分から電気を供給してマシンのモーターを動かし走行させます。電気の量は手元のコントローラーで操作できるので、マシンの性能だけでなく、操縦者の技術も速さに影響します。
レジン製スロットカー
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レジン製スロットカー
合成樹脂の一種であるレジンで作られているモデル。プラモデルのようなプラスチック成型の場合は金型が必要で、そのために大量生産しないといけません。対してレジンは、シリコーンなどを素材にした簡易的な型を用いて生産できるため、小ロットでも成型が可能。つまり、一部に人気のマニアックな車両の立体化も行いやすいというわけです。
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展示がメインのミニカーも、高級モデルはレジン製であることが多い
また、レジンはディテール再現にも長けており、切削性にも優れている素材なので、おのずと完成度の高いモデルに仕立てやすいです。スロットカーのみならず、展示がメインのミニカーも、高級モデルはレジン製であることが多いです。
その反面、レジンは熱に弱く変形しやすいので、保管には少々気を使います。
●マニア垂涎の希少なスロットカー
1/32 メルセデス・ベンツ 300SL クーペ
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レジン製の、世界で500台しか作られていない希少なスロットカー
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モスグリーンのカラーリングはさらに希少だそう
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しかもシリアルNo.01という超希少モデル
●スロットカーの魅力とこだわり
1.魅力的なアレンジが施された縮尺モデル
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走っている姿が美しく見えるようにデザインされている
実車の縮尺モデルといっても、実車の寸法からただそのまま小さくしているわけではありません。これは模型やミニカーなどのディスプレイモデルでもそうで、実車の迫力を縮尺モデルでも感じられるように少し横幅を広くしていたり、アレンジが加えられています。
スロットカーにおいて、走行中の姿が魅力的に見えるように、平たくシャープな雰囲気にアレンジされています。
2.どんなモデルでも必ず走らせる
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貴重なコレクションも必ず走らせる
プラスチック製に比べて重たいレジン製のマシンは走行に向いているとはいえないですが、どんなに希少なモデルでも必ず走行させて、スロットカーとしての魅力を感じるようにしているそう。
3.磁石は使わない
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ドリフト走行のような挙動が楽しめる
スロットカーにはコーナリングを安定させるために、溝の金属に吸い付くような磁石が設けられているのはほとんどですが、それをなくすことでドリフト走行のような挙動が楽しめ、繊細な操作がマシンにも伝わりやすいといいます。
●まとめ
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速さだけでなく、コレクション性も追求できるスロットカー
マシンを早く走らせ競うだけがスロットカーの魅力に留まらず、その造形やコレクション性の追求や、速さではなく挙動にこだわった走行など、広がりのある楽しみ方ができるジャンルです。
現在も関連商品は展開されているので、ご家族や友人と楽しんでみたり、SNSを通じてスロットカーのディープな魅力を探してみてはいかがでしょうか。
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