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「浜松ジオラマグランプリ」会場の様子
模型愛好家やプラモデラーによるジオラマ作品を展示する「浜松ジオラマグランプリ」。展示作品は40以上、来場者数は過去最高となりました!
今回はイベントを主催した「浜松ジオラマファクトリー」の館長・内山淳平さんと、審査員を務めた金子辰也さんに、「浜松ジオラマグランプリ」の魅力や今年の展示作品の印象について話を聞きました。
▼浜松ジオラマグランプリの出展作品はこちら!
映画『ゴジラ-1.0』をジオラマで表現【Vol.1】
「浜松ジオラマグランプリ」作品紹介【Vol.2】
「浜松ジオラマファクトリー」の館長にインタビュー
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「浜松ジオラマファクトリー」の館長・内山淳平さん
――「浜松ジオラマグランプリ」開催のきっかけについて教えてください。
「もともと、浜松市の中心市街地の活性化のために始めました。2007年ごろ、ジオラマアーティストの山田卓司さんの個展が浜松市美術館で開かれていたんです。浜松市美術館のお客さんはいつも、中高年の方が多かったのですが、卓司さんのときは子どもたちからお年寄りまで幅広い世代の方が見ていました。しかもみんな、ワクワクしていて。『これは使える!』と思ったんです。
すぐに卓司さんに『中心市街地の活性化に使わせてください』と依頼して、ジオラマファクトリーを開館。『浜松ジオラマグランプリ』のイベントをスタートしました」
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青山祐司さんの作品「バタフライ ~終戦の鐘~」
――今年の作品を見て、いかがでしたか?
「レベルが高かったですね。去年までは青山祐司さんが3連覇中で。皆さん、半端ない作り込みをしていますね。もともとスキルが高い方で、本人は『グランプリ狙いとかではない』と話していました。
そこで『殿堂入り』コースをつくるなど、2025年は少しレギュレーションを変えようかな、と思っています。卓司さんとしては、模型やジオラマづくりを始めたばかりの人も応募しやすいような大会を望んでいるんです。一方で、レベルが高いからお客さんも楽しめて、『また来年も見たい』と思って来てくれるので、その辺りのさじ加減が難しいですよね」
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市川昌伸さんの作品「貧乏くじの足止め」
――今後、「浜松ジオラマグランプリ」に出展する人に向けて、メッセージをお願いします。
「作家の人たちは、グランプリ狙いで来ている人は多いと思います。ただ、1人の観客としては『この人はどんな作品を今年は出してくれるかな』という楽しみな気持ちでいっぱいなんです。例えば、第1回からずっと参加してくれている市川昌伸さんは、ずっとゴジラをテーマにした作品を手がけています。
その人のテーマ自体にテーマや作風があって、僕らも楽しみにしている。お客さんもその人の個性を楽しみにして見ています。あまりグランプリをとることに固執せず、自分の個性を思う存分発揮できるような作品を、気軽に出展してみてください!」
審査員・金子辰也さん語る「浜松ジオラマグランプリ」の魅力
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モデラー・グラフィックデザイナーの金子辰也さん
――第1回から審査員を務めていますね。
「審査員は今年でちょうど13回目です。第1回からずっと、山田(卓司)くんと一緒に。ジオラマに特化したコンテストはあまり聞いたことがなくて、『浜松ジオラマグランプリ』世界的にも珍しいと思います」
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じっくりと作品を鑑賞するお客さん
――今年は大盛況でしたね。
「去年に比べて作品数は減ったみたいですが、お客さんは増えていた印象です。鑑賞した方の中から『来年はジオラマをつくって応募しよう』と思って出展してくれると良いな、と思います。
10年から20年前は、『ジオラマ』という言葉自体が一般的ではなかったんです。ジオラマが定着したのは、このグランプリの影響も一部あると思います。特に小さな子どもたちやファミリーの方もいて、お客さんの年齢層が幅広いのが大きな魅力で。しかも一般の方が投票できるところや、興味を持った作者の方にコメントを送ることができるところも、『浜松ジオラマグランプリ』が好きなポイントの1つですね」
――毎年素敵な作品を見る中で、感じたことは?
「全体的に、まとまっていましたね。皆さん、技術は高いんですが、ジオラマのテーマやストーリー、コンセプトを形にするところで迷っていたり、力が入りすぎていたりしたような印象を受けました。
とはいえ、皆さんの作品を見れば見るほど『こんなところにこんなものが!』と、とても刺激になります」
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jonaさんの作品「青い花畑にて」
――ジオラマを見るうえでのポイントを教えてください。
「どんな作品でも、隅から隅までじっくりと眺めてみてほしいです。ずっと見つめていると、作者の伝えたい思いが見えてきます。モデラーの方も、一般の方も、それぞれの作品についてどんな思いが込められているのか考えながら、ジオラマの魅力を発見してもらいたいですね」
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