昭和時代の移動手段として、またトヨタの中核セダンとして活躍したのが、1960年に誕生した2代目トヨペット(トヨタ) 「コロナ1500デラックス」です。この記事では、かつてのトヨタを代表した車であるトヨペット コロナ1500デラックスの特徴を解説します。
目次
「トヨペット コロナ 1500デラックス」とは?
今回の取材車両は2代目にあたる、1964年式トヨペット(トヨタ)「 コロナ1500デラックス」です。日本の高度経済成長期に誕生したコロナ1500デラックスは、ファミリーカーだけでなく、優れた耐久性からタクシーなどでも利用されていました。
エクステリアは初代モデルと比較して大幅に刷新され、曲線を多用した初代モデルに対し2代目では直線をほどよく取り入れた端正なデザインです。ボディサイズは、全長3990㎜、全幅1490㎜、全高1440㎜と現在のコンパクトカーよりも一回り以上小さいですが、大人5人がゆったりと足を伸ばして座れることで、当時のトヨタの主力モデルとして活躍しました。
当時の面影を残す西陣織のシートやナンバープレート
インテリアを見てみると、目を惹くのが繊細なデザインの西陣織のシートです。オリジナルのまま美しい状態を保っています。
ほかにも、ステアリングやメーターパネルも当時のままのきれいな状態。また、ナンバープレートを観察すると、現在では希少な「愛」ナンバーのプレートがあります。
車両提供元のクラシックカーナゴヤの担当者さんいわく、当時のまま登録された個体とのこと。状態を見ると、前オーナーが長い期間大事に扱ってきたことがよく分かります。
街乗りできる高いエンジン性能
そして、コロナ1500デラックスの最大の特徴は、とにかく耐久性に優れたエンジンです。60年以上前の個体にもかかわらず、一発でエンジン始動ができました。耐久性の高さは現在でも通用するほどで、酷暑日以外なら安心して街乗り仕様として対応できるほどです。
また、コロナ1500デラックスのエンジンは1490㏄の直列4気筒で、最高出力は62㎰を発生します。車両重量は1000kgほどなので、ちょうど現在の軽自動車と同様の加速感といえるでしょう。
※この記事の掲載内容は更新当時の情報です。
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