戦車に乗りたい――。プラモデル業界で話題の大橋保彦さんは、そんな子どもの頃の夢をかなえるため、実物大の模型を製作しました。プラモデル歴25年のベテランで「プラモデルを1/1で作る会」の代表でもある大橋さん。寸分違わない外観のみならず、実走も可能な戦車の製作過程に密着しました。
子どもの頃からの夢を実現
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プラモデルを1/1で作る会の代表でもある大橋保彦さん
プラモデルを1/1で作る会は、プラモデルを採寸して原寸大のスケールで制作する集団で、現在では20人前後の集団で活動しています。
子どもの頃からプラモデルが大好きだった大橋さんは、いつかは本物を作ってみたいと熱望し、大人になって夢をかなえました。
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実物大のモデルを誕生させたいと思っていた大橋さんの幼少期
ヴィーゼル2空挺戦闘車を実物大に
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ヴィーゼル2空挺戦闘車の1/35モデル。大橋さんは1/35モデルのパーツをノギスで測ることから始める
プラモデルを採寸して35倍で自作したフルスクラッチビルドの作品は、ドイツ陸軍の小型装軌車両である「ヴィーゼル2空挺戦闘車」です。ヴィーゼル2空挺戦闘車のサイズは、全長4500mm、全幅1900mm、重量1.9tの堂々たるもので、驚きなのは走行が可能であるとのこと。
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完成したヴィーゼル2空挺戦闘車1/1モデル。実際に乗り込んで走行だけでなく旋回も可能
ターボディーゼルエンジンと油圧式無段階変速機がキャタピラを介して、スムーズな旋回が可能となっています。ヴィーゼル2空挺戦闘車1/1モデルの完成度は非常に高く、公安警察や防衛関連メーカーから問い合わせが入るほどのクオリティです。
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実走行イベントの一コマ。挙動はまさに戦車そのもの
1/1模型づくりの製作秘話
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最初は1人で立ち上げた戦車のフルスケール化に多くの仲間が共感して本格的なプロジェクトに
最初は大橋さん1人でスタートした1/1模型作りでしたが、やがて同級生やインターネットを通じて仲間が増えていきました。さらに自動車メーカーの人や新幹線の製作に携わった人など、専門的な知識を持った人も参加するようになります。
いつしかプラモデルを1/1で作る会は、大人たちの夢を実現するための壮大なプロジェクトにまで発展するほどになりました。
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自動車メーカーのスタッフが参入することで高いクオリティの戦車が誕生
大橋さんいわく、パーツのすべてを忠実に再現しようとすると壁に直面してしまい、製作が難航するといいます。そこで技術の応用が必要な部分は、その道のプロにサポートしてもらい、完成させました。
大橋さんのモノづくりの情熱と多くのプロ集団の結晶ともいえるヴィーゼル2空挺戦闘車1/1モデルは、レンタルもされていて多くのイベントで活躍しています。
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