車・バイクが織りなす多彩な情景 独創性に富んだジオラマを一挙紹介!〈LIFE ON WHEELS展示会 vol.1〉
去る10月12日に、早稲田奉仕園 スコットホールギャラリーにて開催された模型展示会「LIFE ON WHEELS展示会」の模様をお届けします。会場では、模型雑誌などで腕を振るうプロモデラーを含む数多くの凄腕モデラーによる車・バイクをテーマにした情景模型の数々を雰囲気よく展示。作り込みもさることながら、独自の世界観も詰め込まれた作品の数々に時間を忘れて見入ってしまう上質な展示会となっていました。
目次
「LIFE ON WHEELS」とは?
-
一般的な模型展示会では使用されないような会場を選び、雰囲気づくりも徹底
「人、クルマ、バイクが織りなす情景模型」をテーマに掲げた模型展示会で、2018年からスタートし今回で6回目の開催。車模型、バイク模型、そしてそこに添えるフィギュアを使用すれば何でもOKであること、また参加者がプロモデラーを含む凄腕モデラーということもあって、普段なかなかみることのない独創性に富んだ作品が見られる展示会として好評を博しています。
臨場感のある情景モデルに仕立てた作品
-
「RENAULT 8 Gordini 1100」製作/Sho_taro
車と人を組み合わせた1シーンを製作するSho_taroさんの作品。キットはかつてユニオンからリリースされていた1/24 ルノー8 ゴルディーニを使用し、オリジナルデザインのTシャツを着せた男性フィギュアと猫を配置した、臨場感のある情景モデルに仕立てています。車の仕上がりはもちろん、その土台の石畳の仕上がりも風合いが良く、作品の空気感を高めていました。
-
「I'LL GO WITH YOU.」製作/やまもん
おなじみのサンバートラックを海に出かけるアウトドアスタイルにアレンジ。キットはアオシマ製の楽プラなので作品自体はコンパクトなのですが、それを感じさせない情報量が詰め込まれています。犬の目線の先に海とオーナーの姿を想像させる構図も、見ていて楽しい作品でした。
模型誌で作例製作を行うプロモデラーの作品も
-
「Trip for 2」製作/アーリーチョップ!!!
-
「HARLEY-DAVIDSON FXE1200 BOBBER RACER CUSTOM」製作/アーリーチョップ!!!
各模型誌での作例製作や模型関連のYouTube活動も積極的に行っているプロモデラーアーリーチョップ!!! さんの作品。ディオラマ仕立ての作品は、アオシマの楽プラを使ってバギースタイルにアレンジしたもの。ハーレーはタミヤ製1/6キットを使用。エアクリーナーボックスのところにあしらわれた、タミヤカラーのエンブレムが目を引きます。
-
「アタン=アッコ&シロツグ・ラーダット-王立宇宙軍 オネアミスの翼より-」製作/齋藤マサヤ
飛行機模型雑誌「スケールアヴィエーション」2025年11月号『王立宇宙軍 オネアミスの翼』特集用に製作された作品。主人公であるシロツグ・ラーダットと愛車アタン=アッコを1/32スケールのフルスクラッチビルドで再現しており、形状だけでなく細かな配線もあしらわれていて、細部までじっくり観察したくなるクオリティでした。
-
「SNOW DOGS」製作/清水 圭
-
ロシアの寒村で行われる1輪バイクの草レースをモチーフにした情景作品
各模型誌での作例製作、著者本、プロデュース業なども手掛けるプロモデラー清水 圭さんは、ロシアの寒村で行われる1輪バイクの草レースをモチーフにした情景作品を展示。雪上用にカスタマイズされた一輪バイクは、ホンダのXLRがベース。フィギュアはロシア兵のものをアレンジしたもので、清水さんの愛犬をモチーフにした犬のフィギュアがあしらわれています。
-
「BMW K100」製作/JJ
-
「YAMAHA SR400」製作/JJ
大胆アレンジが盛り込まれた2車種を展示していたJJさん。BMW K100はタミヤ製の1/12で、セパハン&シートを切り詰めたカフェレーサースタイルといった様相。SR400はスカチューンテイスト。細かい作り込みが見受けられました。
-
「1966 Isle of ManTT Race -Mike Haliwood & Stuart Graham」製作/伊藤康治
-
「Monte-Carlo January 1981 -Jean Ragnotti & Jean Marc Andre-」製作/伊藤康治
1966年にデビュー後、参戦したレースすべてに勝利して世界のレースシーンを席巻したHonda RC166をテーマにした作品。その立役者であるマイク・ヘイルウッドとスチュワート・グラハムは、ホビーベースの素体をもとにタミヤ製ストリートライダーのパーツやエポキシパテで製作されています。ラリー作品はタミヤの再販キット、ルノー5ターボを使った情景仕立て。
アニメ作品などを独自解釈で情景模型に
-
「Life is a collection of moments.」製作/ヤマモン
アニメ「エウレカセブン」第1話に一瞬だけ登場するシーンをもとに、独自解釈で情景模型にした作品。かわいらしいバンはズベズダ製 1/35 UAZで、ルーフキャリアは真鍮線による自作。傍らに置かれているバイクは、陸自オートバイやビーノのパーツを使ったミキシングビルドによるもの。フィギュアも既製品の改造でアニメキャラクターをリアルテイストに落とし込むなど、趣向を凝らした内容が随所に散りばめられた意欲作となっていました。
-
荒れ地にある酒場にて、週末馴染みの客が集まって楽しんでいる様子
-
「dezerta drako(砂漠の龍)」製作/ヒロセヒロシ
“模型で紡ぐ異世界”をテーマに製作された一作。荒れ地にある酒場にて、週末馴染みの客が集まって楽しんでいる様子を表現しています。スケールは1/35で一部流用パーツを用いたスクラッチビルド作品。目を引く酒場や乗り物やフィギュアだけでなく、内装もしっかり仕上げられ、外壁に室外機も設置するといった説得性を高める細やかな作り込みも印象的でした。
-
「LibroJ141(書房車のある花の庭)」製作/ヒロセヒロシ
辺境地域の児童教育を目的に設置された書房車。その役目を終えた書房車を中心に、近隣住民がガーデニングを行い、新たな地域コミュニティの場になっている、というストーリー性を持たせた作品。こちらもスケールは1/35のスクラッチによるもの。内装もしっかり整えられ、窓から覗く様子も非常にリアルでした。
この記事をシェアする




