ダイハツ・ミゼットが3人乗りのEVに! コンセプトカーから読み解く未来の「暮らし×移動」の形
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ポートメッセなごや
11月22日から24日の3日間、ポートメッセなごやで「Japan Mobility Show Nagoya(ジャパン モビリティショー ナゴヤ)」が開催されました。広い会場内は国内外20社以上のメーカーが最新モデルを展示するなか、とくに注目を集めていたのは次世代のコンセプトモデルです。とくにトヨタ、ダイハツ、ホンダでは、最新技術やデザイン思想を直接体験できることから、多くの来場者の視線を集めていました。
目次
【トヨタ】格式と居心地を両立させる展示 センチュリークーペ
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トヨタのブースでは新型モデルやコンセプトモデル以外にも工作体験コーナーもあり、家族連れも楽しんで参加していた
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ドアもハッチもないシンプルな「IMV Origin」は組み立てを現地で行うことで新たな仕事を生み出すという狙いも
トヨタブースでは「TO YOU」のキャッチコピーを掲げ、「あなためがけて」という思いを込めたクルマが多数展示されていました。「IMV Origin(アイエムブイ オリジン)」は、アフリカの農村で運搬用に使うことを想定されたモデルで、現場でカスタマイズしやすいよう、あえて未完成の状態で出荷することを念頭に置いたモデルです。
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従来の大衆車からクーペのようなローフォルムに変化した「COROLLA CONCEPT」
また、未来のセダンを予感させる「COROLLA CONCEPT(カローラ コンセプト)」はワイド&ローのフォルムと一文字テール、ブラックアウトしたルーフを組み合わせることで、クーペのような佇まいとなっています。
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これまでの常識を覆す「CENTURY」。クーペ×ショーファーを組み合わせたコンセプトモデル
そしてトヨタのブースでもっとも賑わっていたのが「CENTURY(センチュリー)」のコンセプトモデルで、運転席側は前後2席、助手席側は1席のみの3席仕様となっていました。
フロントライト周りこそは従来のセンチュリーを継承していますが、クーペタイプのボディにスライド&観音開きのドアを採用するなど、ほかに類を見ない造形となっています。また、自律運転支援システムやセンサー技術の紹介もあり、移動体としての利便性と居住空間としての価値を両立させる展示構成が印象的でした。
【ダイハツ】街に溶け込む小型モビリティ、Midget Xの魅力
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「小さいからこそできることを。」をコンセプトに使いやすさと楽しさを打ち出したダイハツのブース
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運転席にプラスして後席2座を備えることで3名乗車を可能にしたEV「Midget X」
ダイハツは「Midget X(ミゼット エックス)」を中心に、小型ならではの機動性と遊び心を打ち出していました。Midget Xは、初代ミゼットを思わせる親しみやすいデザインに加え、狭い道路でもスムーズに走行できる設計や低ランニングコストのパワートレインが特徴です。
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軽規格でありながらフルオープン+FRレイアウトを採用した本格クーペ「K-OPEN」
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EVカーゴ「KAYOIBAKO-K」の助手席側はスライドドア1枚という配送に特化した構造
さらに「K-OPEN(コペン)」や「KAYOIBAKO-K(カヨイバコ ケイ)」といった軽モビリティのコンセプトモデルも展示され、都市型移動の新しい可能性が提案されていました。着脱式シートや荷室アタッチメントなどモジュール化のアイデアも提示され、コミュニティ内移動やラストワンマイルでの利便性を高める工夫が見られます。
電動化による走行効率向上や簡易充電の仕組みなど、社会実装を視野に入れた現実的な提案も多く、軽自動車の可能性を拡張する展示でした。
【ホンダ】軽量・薄型の発想を軸にしたHonda 0シリーズ
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プロトタイプはEV一色のホンダブース
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くさび形のフォルムと水中メガネのようなテールランプが目を引く「Honda 0 SALOON」
ホンダはHonda 0シリーズを軸に、原点回帰と暮らしとの連携を意識した展示を行っていました。プロトタイプの「Honda 0 SALOON(ホンダ ゼロ サルーン)」と「Honda 0 α(ホンダ ゼロ アルファ)」は薄型バッテリーとモジュール式シャシーを採用し、軽量化と拡張性を両立しています。また、空力を意識していることもあって、リアにはレーシングカーのような大型のディフューザーを備えています。
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「Honda 0 α」
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U字型のテールが斬新!
車両自体を移動手段としてだけでなく、家庭や地域と電力を融通する蓄電デバイスとしての活用も視野に入れており、持続可能なエネルギー利用と生活インフラとの連携を重視しています。
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指定のQRコードを集めるともらえるペーパークラフトには多くの来場者が
今回の展示から見えてきたのは、各社が自社の技術とデザインを生かし「移動」と「暮らし」の接点を再設計していることです。トヨタは居心地と高付加価値を、ダイハツは小型化と都市適応性を、ホンダはモジュール化とエネルギーマネジメントを軸に、それぞれ異なるアプローチで未来のモビリティを描いています。
コンセプトカーは即時の市販化を約束するものではありませんが、技術や設計思想に込められた示唆は、今後のクルマと暮らしの関係をうらなう重要なヒントとなるでしょう。
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