「西濃運輸」スゴ腕ドライバーが魅せる!超絶ドライビングテク&巨大拠点の内部

サバンナのわが社の星

  • おととし完成した新しい物流支店

創業から94年、岐阜県が誇る大企業「西濃運輸」。本社は岐阜・大垣市にあり、拠点は全国に750カ所以上。年間約4億キロメートルもの距離をトラックで走る「西濃運輸」の、巨大支店の内部に潜入した。

敷地面積7000坪 巨大支店の内部に潜入!

  • 「西濃運輸株式会社」名古屋西支店(愛知県あま市)

訪れたのは、東海地区最大規模の名古屋西支店(愛知県あま市)。おととし完成したばかりの新しい物流拠点で、敷地面積は7000坪。

  • 完全個室の仮眠室

巨大な建物内部には、24時間利用可能なお風呂や、完全個室の仮眠室を完備。
社員食堂は夕方まで開いており、夜中に走るドライバーも夕飯を食べることができるなど、ドライバーにとって働きやすい環境が整えられている。

3階の倉庫では、「西濃運輸」が力を入れている事業が行われている。

  • 3階フロア

始めたのは、物流倉庫事業。全ての荷物に配送先を示した番号とバーコードが記載されており、1階にある行先を集約したレーンに分配、荷物が送られる仕組みだ。

通常、荷物は企業が倉庫を建てたり借りたりして保管し、全国へ届けるにはトラックで取りに来てもらう必要があった。物流業務を西濃運輸に委託することで、企業は本来の業務に専念できるようになる。一方、西濃運輸には保管料や作業料などが入り、どちらにもメリットがあるという。
現在3階のフロア全てを、100円ショップ向けの雑貨を扱う卸会社が借りている。

  • バーコードにより自動で行先が仕分けされ、日本各地に送られる

3階からレーンに乗せられた荷物は、スロープを下り、バーコードにより自動で行先が仕分けされ、日本各地に送られる。
このような新たな技術を導入し、輸送業界を支えてきた「西濃運輸」。戦後、県をまたぐ長距離輸送は鉄道しか許されていない時代があったが、日本で初めてトラックでの長距離輸送を実現したのが「西濃運輸」だった。

  • カンガルーライナー

環境に配慮した輸送にも力を入れており、仙台から大阪を結ぶ貨物列車「カンガルーライナー」や、フェリーでたくさんの荷物を運搬することで二酸化炭素を削減。SDGsに積極的に取り組んでいる。

「西濃運輸」のスゴ腕ドライバー

  • 名古屋西支店営業乗務社員リーダー・山崎晃平さん

「西濃運輸」には、特別な資格を持った社員がいる。それが、名古屋西支店営業乗務社員リーダー・山崎晃平さん。
山崎さんが運転する10トントラックの運転席の高さは2.4メートル。これは一般車両の約2倍の高さで、安全に運転するには高度な知識と技術が必要だ。

  • 両サイド30センチの隙間

山崎さんは名古屋西支店の新人ドライバーの教育係で、この資格を持つのは、90人いるドライバーの中でたった3人。超絶ドライビングテクニックを持ち、両サイド30センチしか隙間のないこの場所へ、10トントラックをピタリと車庫入れするという。

  • 左前方にはトラックが

左前方には駐車中のトラックがあり、切り返しの邪魔になるが…

  • 見事な車庫入れ

山崎さんは1回しか切り返さず、見事に車庫入れ。

  • 後方の隙間はわずか10センチ

しかも、後方の隙間はわずか10センチというスゴ技を見せてくれた。
後方の隙間が空いていると荷物を載せる時に苦労するため、「横に並んでいるトラックの前を合わせる」と山崎さん。ここまでピタリと付けるのには、理由があるのだ。

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