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渥美半島の高塚海岸で調査
豊橋市の渥美半島の海岸で、未知の宝石が見つかる可能性があるというウワサを聞いたことはありますか? 名前は「龍涎香(りゅうぜんこう)」。
げんこつほどの大きさで、数十万円から数百万円、海外で見つかったものでは数億円もの価格が付けられたものもあります。龍涎香のことを調べて、一獲千金のチャンスを追求するために現地に足を運びました!
目次
謎の宝石「龍涎香」とは?
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1グラム当たり、金よりも高価な値がつく「龍涎香」
調香師かつ龍涎香の鑑定士でもあるアンバーグリスジャパン代表の吉田恭隆さんに、本物の龍涎香を見せてもらいました。こちらは沖縄で見つかったもので、280万円ほどの価値があるといいます。誰もかいだことのない魅惑の香りがあり、調香師には憧れの品物だとか。
“幻の香り”の異名から想像する美しい見た目ではなく、どこにでも落ちていそうな石にも見えます。
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端的にいうと「龍涎香」はマッコウクジラのウンチ
じつは龍涎香は、マッコウクジラの腸内にできた、いわゆる結石。消化できなかった食べ物が腸内の分泌液で固まった油の塊のことです。
クジラのウンチと一緒に排出されて、30年〜100年ほど海の上で浮かぶと良い香りになり、海岸に漂着すると使えるのだそうです。
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高塚海岸は龍涎香が漂着しやすい筆頭スポット
地元博物館の学芸員に聞いてみると、地形や潮の流れによって、高塚海岸は漂着物が流れ着きやすい場所なのだとか。龍涎香がありそうな場所を絞り、鑑定士・吉田さんの仲間も合流! 現地調査を開始します。
龍涎香を探すために「ローラー作戦」を実行!
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火に溶けて、良い匂いであれば本物の可能性アップ
見た目は軽石と似ているため、怪しいときには火を使ってチェックします。火に溶けて匂いが臭くなければ、龍涎香の可能性大です。
6人がかりで、5時間調査したものの、見つかるものはゴミばかり。そこで、ローラー作戦を実行することに。豊橋市内すべての海岸を、隅々まで探しました。
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見た目は龍涎香そっくり
どこに落ちているかは、誰にも分からない。ゆえに可能性のある場所は、すべて探す! 情熱と根気の勝負です。
そしてローラー作戦4日目。流木に挟まった石を発見! 重量も軽く、見た目も本物と似ています。溶かしてみると子どもの頃に嗅いだような懐かしい匂いがします。「これは可能性がある」とのことで、鑑定士・吉田さんのもとへ持っていきました。
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惜しい! と思いきや「重油の塊」というのはよくある間違いらしい
火に溶ける&溶けた液が黒くなるという判定はクリアし、これが最後のテスト。溶かした液に粘着性があれば本物の龍涎香です。しかし液で紙がくっつくことはなく、重油の塊だと判明しました。
専門家と調査して見つかったのは…!?
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漂着物のプロフェッショナル、沖縄大学元学長・盛口満教授
5日間、豊橋市内の海岸をくまなく調べたものの、結局、龍涎香は見つけられませんでした。とはいえ諦めきれないので、助っ人を呼びました! 海で宝を探し続けて50年。博物学の巨人、沖縄大学元学長・盛口満教授です。
漂着物の“一大産地”沖縄以外で、全国には4カ所の有力な漂着スポットがあるそう。宮崎県、高知県、和歌山県の先端部、そして渥美半島。やはり渥美半島は、選ばれし場所だったのです。
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ほかにも南方から来たことを物語る漂着物をいくつか発見
期待値が高まったところで探索スタート! 急にテンションが上がる盛口教授でしたが、見つけたのはマルミワニグチモダマでした。遠くは、太平洋諸島やオーストラリアから流れてくるという、日本に生えていない豆です。
盛口教授曰く、龍涎香の漂着を見極める鍵となるのは漂着物。「まずはヒントを発見すべきだ」と話します。
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最高レア度を誇る「龍涎香」を探す旅は続く
調査開始から1時間が経ったころ、かつて別の企画で東栄町の鍾乳洞調査を依頼した洞窟探検家の吉田勝次さんも合流! 心強い探検のプロも参戦です。
珍しい漂着物はいくつかありましたが、今回の調査で見つかったのは、南方からの漂着物合計7種類のみ。一朝一夕で見つかるものはありませんが、龍涎香の手ごたえは確かにありました。
※この記事の掲載内容は更新当時の情報です。
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