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飛騨古川で年越し三食およばれ旅
岐阜県飛騨市の飛騨古川エリアは、「奥飛騨の小京都」とも呼ばれる風光明媚な街。城下町として発展した飛騨古川の街には白壁の土蔵が立ち並び、江戸時代の面影を令和の現在に残しています。
今回は、年越しを迎える飛騨古川を舞台に「年越し三食およばれ旅」を実施。富山県出身のスタッフ・あべちゃんが飛騨古川の街を巡って見つけた、地元ならではの年越しの風習をレポートします。
飛騨古川の大みそか「年取り」のごちそうがあたりまえ
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飛騨古川では「年取り」のごちそうが定番
飛騨古川で最初に出会ったのは森瀬さん一家。森瀬さん一家によると、飛騨古川では元旦ではなく大みそかにごちそうを食べて祝う「年取り」という風習が今でもあたりまえなんだそうです。
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森瀬家の「カニ鍋」
そんな森瀬さん一家におよばれした飛騨古川の1食目は、年越しの定番という豪華なカニ鍋。料理酒の代わりに飛騨古川の地酒「白真弓」を使ったカニ鍋には、畑で採れた大根の薄切りを加えるのが森瀬家流。カニ本体はもちろんのこと、カニの旨味をたっぷり吸い込んだしみしみの大根もまた格別のおいしさです。
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「煮イカ」も飛騨古川の定番
森瀬さんによると、飛騨古川ではスルメイカを茹でた「煮イカ」も年越しの定番料理とのこと。海から遠く離れた飛騨古川では、昔は生のイカが手に入らず、煮イカが年越しのごちそうの一つとして親しまれていたそうです。
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塩ブリ
続いて訪れたのは、街で出会った古田さんのご自宅。玄関には古田さんが自ら採ってきた松飾りが飾られ、お正月を迎える準備が進んでいました。
古田さん一家も、年越しには家族が集まって「年取り」をするのがあたりまえ。様々なごちそうが並ぶ中、これだけは欠かせないというのが「塩ブリ」です。海から遠い飛騨古川では、昔は塩漬けで運ばれてくるブリが何よりものごちそうだったとのこと。今でも飛騨古川の「年取り」には、ブリが欠かせません。
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マイ缶詰も飛騨古川の食文化
時には約2mもの積雪があるという豪雪地帯の飛騨古川では、保存食の文化も発達。春先に取れた姫竹を缶詰工場へと持ち込み、マイ缶詰にするのも飛騨古川ではあたりまえだそうです。マイ缶詰にした姫竹は「姫竹の煮物」として「年取り」料理の一角に加わります。
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年越しそばは中華そばがあたりまえ
そして大みそかの深夜には、年越しそばが登場。古田家では和そばではなく「年越し中華そば」をいただくとのこと。こうした中華そばを年越しそばとしていただくことも飛騨古川ではよく見られるそうです。
この日の年越し中華そばは、高山ラーメンの名店として知られる「甚五郎らーめん」。ゆで卵にチャーシュー、メンマなど具材もたっぷりで華やかな中華そばが、体の芯から温めてくれます。
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飛騨古川の元旦はマラソンから
飛騨古川の新年恒例イベントが「飛騨市ふるかわ元旦マラソン大会」。参加費無料で誰でも参加することができ、1.7km、2.4km、4.2kmの3つのコースから自分の脚力に合わせて選ぶことができます。2026年の元旦マラソンには、子どもから大人まで約1300人が参加。正月に帰省してきた人たちとマラソンしながら久しぶりの再会を楽しむのも飛騨古川では定番です。
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酒井家の雑煮
飛騨古川での3食目は、元旦マラソン大会で出会った酒井さん一家に飛騨古川のお雑煮を“およばれ”しました。酒井家の雑煮は、白だしと薄口醤油をベースとしたすまし仕立てのつゆに焼いた角餅を入れたもの。少し煮込んでやわらかくするのが酒井家流です。
具材は鶏肉やしいたけ、かまぼこなど盛りだくさん。つゆの旨味がたっぷり染み込んだ柔らかいお餅をいただいて、マラソンで冷えた体もあっという間にポカポカになりました。
年越しの飛騨古川を巡った三食およばれ旅。飛騨古川の人たちが育んできた食文化と、街の人たちの温かさで、素敵な年越しとなりました。
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