【豊田市】足助の古民家に移住したアメリカ人の暮らし "ほぼ自給自足"のスローライフを満喫

愛知あたりまえワールド

  • 移住したアメリカ人

紅葉の名所・香嵐渓を抱く豊田市足助の町で、日本の伝統を大切にしながら暮らすアメリカ出身のマートネック・ドリューさん。祭りでは火縄銃の鉄砲隊として活躍し、地域行事にも積極的に参加しています。今回は、日本の風土に根ざした彼の暮らしぶりに密着しました。

築80年の古民家で送る、薪ストーブのある暮らし

  • 大家さんが30年前にリフォームした内装

    大家さんが30年前にリフォーム。「昔ながらの日本家屋が暮らしやすい」と笑顔で話すドリューさん

ドリューさんが暮らしているのは、築80年の日本家屋。平屋建ての住まいには、清潔感あふれるキッチンに薪ストーブのある温かな居間、そして仕事用の書斎があります。

書斎の壁には、ドリューさんが描いた絵が飾られていました。6部屋に倉庫、さらには田んぼや畑まで付いたこの家の家賃は、驚きの月3万円!

  • リモートで仕事をするドリューさん

    今ではリモートで仕事しながら悠々自適の田舎暮らしを満喫

ドリューさんが日本に興味を持ったのは中学生の頃。その後、日本への留学を経て、留学先の学校で出会った緋奈(ひな)さんと結婚しました。

現在は通訳や翻訳の仕事をリモートでこなしながら、ほぼ自給自足の田舎暮らしを楽しんでいます。

日本の暮らしを体現!ほぼ自給自足のスローライフ

  • ヤギのメロナ

    ヤギのメロナと畑へ

  • 畑の様子

    畑には常に手作り野菜がたくさん。山にはキノコも

ドリューさんが畑へ向かうとのことで、ご一緒させていただきました! 相棒のヤギ・メロナは元気いっぱいに土手を駆け下り、まるで先導するかのようです。

この日収穫したサトイモは、今夜の食卓に並ぶ予定。山では椎茸やなめこの生育を確認し、年間を通じて20種類以上の作物を育てる田畑では、自らコメも栽培しているそうです。

  • 手に持った自家製納豆

    自家製納豆

さらに最初は苦手だった納豆もいつからか好きになり、今では自作するようになったといいます。大豆も藁もすべて自家製です。大豆を茹で、蒸した藁で包み、適温で保温すれば、ひと晩で納豆が完成。ほかにも味噌や梅干しなどの発酵食品を自ら仕込みます。

翌朝には、見事な自家製納豆が完成!「手を動かすのが好きなので、畑や田んぼの仕事が楽しいんです」とドリューさんは笑って話してくれました。

交流が生んだ新たな日常。地域に根ざした暮らしのかたち

  • ご近所におすそ分け

    自ら収穫した新米を、田んぼを貸してくれたおばあちゃんにおすそ分け

「人と関わるのが好きなんですよね」と話す彼は、田んぼを貸してくれたおばあちゃんのもとへ、今年の新米を届けに行きました。感謝の気持ちを込めた贈り物に、おばあちゃんも笑顔を見せていました。

ある晩、移住仲間との夕食会に参加させてもらうと、ドリューさんが手がけた“自給自足フルコース”が振る舞われました。

  • 自家製食材を使ったコース料理

    イノシシも自ら調達。自給自足にこだわった田舎ならではのご馳走が並ぶ

サトイモの煮物、イノシシ汁、香草焼き……どれもおいしそうです。狩猟免許も持ち、イノシシ肉まで自ら調達しているのだそうです。

「都会では人付き合いが苦手だった」と語るドリューさん。名古屋から足助へ移住し、そこで感じたのは、人の温かさと、つながる喜びだったのです。

足助で迎える新年 1年の抱負は「豊」

  • 餅つきの様子

    イベントには積極的に参加。地域のつながりがドリューさんの人生を“豊か”にしている

12月30日、ドリューさんが向かったのは大家さん宅での餅つき大会でした。つきたての餅を味わいながら、地域の人々と大宴会を楽しみます。都会ではなかなか見られない餅つきの光景も、今ではドリューさんにとって生活の一部です。

  • 書き初め

    書き初めも日本人を超える達筆さ

年が明け、ドリューさんに新年の抱負を書き初めしてもらうと、書かれた文字は「豊」。草書体で力強く書かれたそのひと文字には、豊かな実りと、仲間たちとの楽しい時間への願いが込められていました。

足助の地で、古くから根づく日本の文化を満喫するドリューさん。日本の魅力を改めて気づかせてくれる素敵な暮らしぶりでした。

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