田原の奇祭、見てはいけない「寝祭り」の真実! 禁断の祭りの内容をテレビ初公開

愛知あたりまえワールド

  • 街に人がいない様子

田原市の「寝祭り」は、見ると災いが降りかかると言われる不思議な祭り。ご神体を静かに運ぶ行列が街を通ると、街から人の姿が消え、まるで異世界のような光景が広がります。

この祭りには、古くから続く思いやりが込められており、現代ではユーモアを交えた「謝罪祭」も行われます。今回は、テレビ初公開となる祭りの舞台裏に密着しました。

街から人の姿が消える、まさかの光景

  • 世にも奇妙な噂の舞台は、静寂に包まれる「久丸神社」

    世にも奇妙な噂の舞台は、静寂に包まれる「久丸神社」

実は「寝祭り」は“見てはいけない”という掟があります。当日は行列とともに運ばれるご神体が、神社間を往復。開催地となる久丸(ひさまる)神社から神戸(かんべ)神社までの約600メートルの間、ご神体とその列を見てはいけないのです。

  • ご神体を運んでいるのを見てしまったら、災いが降りかかるという

    ご神体を運んでいるのを見てしまったら、災いが降りかかるという

所要時間はたったの10分。行列を見た人には、“災いが降りかかる”といわれています。

祭りのルーツは南北朝時代の“人の優しさ”あった

  • 王をかくまう

    その昔、王をかくまうために人々の間で「誰も外を見ない」「家の中で静かに過ごす」と決めたそう

この不思議な祭りのルーツは、人々の「思いやり」にありました。南北朝時代に後醍醐天皇の血を引く久丸王(ひさまるおう)が戦火を逃れて田原の地へ。村人たちは彼をかくまうため、「外を見ないこと」「静かに家の中で過ごすこと」を決めたといいます。(※諸説あります)

その思いがやがて伝統となり、「誰も見ない=誰も見てはいけない」と変化し、 “見たら災い”が起こるという尾ひれがついたのだとか。

「誰も知らない!?」いざテレビ解禁

  • 女性がインタビューに答える様子

    知ってほしいけど、見てはいけないというジレンマ

長年続いてきた伝統にも、現代ならではの悩みが。「誰も見たことがないから、若者に知られていない…」。というわけで、今回はなんとテレビ取材をご了承いただきました。

しかもこの祭り、当番制で2年ごとに役割が交代。誰も見たことがないので、毎回ゼロからのスタートを切っています。

  • 告知はしているが、直接見てはいけないのだ

    告知はしているが、直接見てはいけないのだ

「見てはいけないのに、宣伝していいの?」という疑問もありましたが、祭りの担当者いわく「テレビは直接じゃないからOKです」なんだそう。

見てはいけない祭りの行列を、遠くから撮影させてもらいました。

なんと、うっかり見てしまった人も!

  • 息がかかるのすらNG

    息がかかるのすらNG

午後2時、神事が行われ、ご神体を運び出す準備が始まります。人目に触れることはもちろん、息がかかるのすらNG。ご神体を箱に納める場面すら、関係者であっても“見てはいけない”のです。

そして、見てはならぬ行列は神戸神社へ。600メートルの道のりを静かに進み始めます。

  • 見てはいけない奇祭をテレビ初公開

    見てはいけない奇祭をテレビ初公開

そのころ、別のスタッフが街中を歩いてみると、なんと、1人も人に出会いません。まるで誰もいない世界に迷い込んだかのような気分に!

祭りの途中、うっかり行列に遭遇してしまった女子高生の姿も。うっかり見てしまっても、対処法がきちんと用意されているんです。

見てしまったら、どうすれば…?祭り後の謝罪祭の存在

  • もう1つの祭りの様子

    なんと見てしまった人の救済措置も存在した

寝祭りの翌日に行われる「謝罪祭」では、見てしまった人たちが祈祷を受け、災いから身を守ります。ありがたいことに、赤飯とお守りまで授与されるという手厚さ!

見てはいけない――。そう聞くと、ちょっぴり怖い気持ちになってしまいます。しかし、優しさとユーモアあふれる人々がいるからこそ、伝統のお祭りとして現代にも受け継がれているのですね。

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