愛知の離島、篠島で高級食材「アオリイカ」の漁に密着! わずか2時間の勝負に挑む

愛知あたりまえワールド

  • 篠島で高級食材「アオリイカ」の漁に密着

    篠島で高級食材「アオリイカ」の漁に密着

愛知・師崎港から船で約10分の場所にある南知多町・篠島。実は篠島ではこの季節になると、島中がそわそわし始めます。理由は、旬の「アオリイカ」が水揚げされること。“イカの王様”とも称されるアオリイカは水揚げ量が少ない高級食材。市場でもなかなかお目にかかれないのです。そんな漁師たちも心待ちにしていたアオリイカ漁の現場に密着しました!

海に沈めた“木”が仕掛け? 知られざるアオリイカ漁

  • 巨大な木を積んで沖の方へ。これが仕掛けなのだという

    巨大な木を積んで沖の方へ。これが仕掛けなのだという

2024年の初漁は4月下旬。2025年もその時季を見計らって海へ出たのは、漁師歴30年のベテラン・松本一正さん。普段はサザエや大アサリを素潜りで採っている松本さんですが、この季節だけはアオリイカ漁に挑みます。

  • 産卵に来たアオリイカを一気に網で捕らえる驚きの漁法

    産卵に来たアオリイカを一気に網で捕らえる驚きの漁法

驚いたのはその漁法。なんと、仕掛けは“木”なんです! 重りをつけた木を海に沈め、アオリイカが産卵にやって来るのを待ちます。海藻と間違えて集まってきたイカが卵を産みつけるところを、一網打尽にするという仕組みです。

チャンスはたった2時間! 緊張の漁スタート

  • トラフグに匹敵するほどおいしいといわれるヒガンフグ

    トラフグに匹敵するほどおいしいといわれるヒガンフグ

1週間後、松本さんから「漁に出るよ」と連絡が入り、再び篠島へ。漁ができるのは、潮の流れが止まる満潮や干潮の前後わずか2時間。その貴重なタイミングに賭けます。

船でポイントに到着すると、慎重に網を沈めていきます。イカが産卵に来ていれば網にかかるはずですが……1つ目のポイントでは空振り。網にかかっていたのはヒガンフグでした。

ラストチャンスに初モノをゲット!

  • 2つ目のポイントで巨大なアオリイカの初モノをゲット

    2つ目のポイントで巨大なアオリイカの初モノをゲット

気を取り直して次のポイントへ。制限時間ギリギリで網を上げてみると、ついにアオリイカがヒット! スミを吐いて激しく抵抗するも、見事に初モノをつかまえました。しかもサイズは58cm、重さ1.5kgの立派なオスです。

この日は1杯だけでしたが、シーズン本番になれば次々と網にかかるそう。アオリイカは、篠島で味わえる2カ月間だけのぜいたくなごちそうです。

幻想的な透明イカ! 初モノの味を楽しむ

  • 締めると黒い身体が一気に透明に

    締めると黒い身体が一気に透明に

港に戻ると、まずは“締め”の作業。瞬時に色が透き通る姿は、まさに神秘的です。市場に出れば1万円を超えることもあるビッグサイズのアオリイカを、さっそく調理して食べました。

  • アオリイカの個性を生かした初モノ料理。コリコリした食感で、甘い味わいが特徴

    アオリイカの個性を生かした初モノ料理。コリコリした食感で、甘い味わいが特徴

身は部位ごとに切り分け、筋を入れたり湯引きしたりと、食感を活かす工夫もたっぷりです。刺し身は透明感のある美しい白で、10人分ほども取れるボリューム。肝のうまみを絡めたバター焼きや、サクサク衣が香ばしいイカフライも登場しました。

アオリイカ漁師・松本さんのご家族と囲んだ初モノ尽くしの食卓。篠島のごちそうを思う存分楽しめた至福のひとときでした。

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