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愛知県ではここでしか食べられない「イセヒカリ」のおむすび
愛知県岡崎市で、ひそかに注目を集めるおむすび屋さんがあります。住宅街に佇むおしゃれな店で味わえるのは、“神様の力が宿る”といわれるコメ「イセヒカリ」で握る、特別なおむすび。現役美容師のオーナー梁川さんが、岡崎の米文化を次世代へつなぐ思いで始めた「TOMOE」に迫ります。
神様が授けた奇跡のコメ「イセヒカリ」
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まさに神様からの恵みとも言える奇跡の米「イセヒカリ」
皆さんは「イセヒカリ」というコメを耳にしたことがあるでしょうか? これは1989年、伊勢神宮の神田を襲った台風の被害を受けた際に、唯一倒れずに残ったコシヒカリの突然変異株として発見された、まさに“神様が守った”といわれる特別なコメなんです。
その貴重さから市場にはほとんど流通せず、限られた生産者だけが育てています。強い甘味とさっぱりした粘りが特徴で、おむすびにするとその良さが最大限に引き立ちます。
ふわふわの幸せ「TOMO縁むすび」
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“神様のお米”「イセヒカリ」で作る、話題の看板おむすびメニュー「TOMO縁むすび」(1450円)
TOMOEを訪れたらぜひ味わいたいのが、店自慢の「TOMO縁むすび」。20種類以上の具材から好きなおむすびを2つ選べるうえに、相性抜群の手作りおかずと汁物まで付いてくる、心もお腹も大満足のセットです。
何より、岡崎市内でもイセヒカリのおむすびが食べられるのはここだけという希少価値が、特別感をより高めてくれます。ひと粒ずつふっくらとほぐれ、口に運べばほのかな甘みがじんわりと広がる。これこそが、イセヒカリの実力です。
おむすびと味噌汁、最強のタッグ
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イセヒカリの米麴から作った味噌が香る
おむすびと一緒に、訪れた人の心を掴んで離さないのが具沢山の味噌汁です。岡崎といえば赤味噌を思い浮かべる方も多いでしょうが、TOMOEではあえてイセヒカリの米麹から作った自家製味噌を使用しています。
この味噌がまろやかでほんのり甘く、おむすびのおいしさを引き立ててくれるのです。
異色のコラボ!? おむすびとおみくじ
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おむすびにおみくじをプラスという遊び心も
TOMOEの店内にはちょっとしたサプライズも用意されています。それが、店内に設置された「おみくじボックス」。1回100円で引けるおみくじは、なんと大凶が「当たり」という逆転の発想! 大凶を引くと、次回のおむすびが無料になるのです。
洋風のお店の中に、こんな和の仕掛けが隠されているのも、TOMOEならではの遊び心です。
「TOMOE」に込めた岡崎発の米文化再興の願い
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岡崎から米文化を盛り上げたいという情熱の持ち主だった
取材を進めるうちに見えてきたのは、梁川さんの本当の姿です。一見、珍しいコメで話題を集める店に見えますが、その裏には岡崎の歴史と神事を次世代につなげたいという深い使命感があります。
TOMOEの名前には「巻き込み、放出する」という意味が込められています。かつて伊勢神宮の神領だった岡崎では、神事と米文化が密接に結びついていました。梁川さんは仲間たちと地元の神事を復活させ、毎年自分たちの手で収穫したイセヒカリを伊勢神宮の「神嘗祭(かんなめさい)」に奉納しています。
市民と共に育む「イセヒカリ」の田んぼ
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コメづくりの文化を人と人の絆として受け継いでいく
この日は、TOMOEの大切な恒例行事「イセヒカリの田植え祭」が行われていました。今年(2025年)で9年目を迎え、TOMOEで提供されるおむすびのためのコメもここで育てられます。岡崎では、“神様のお米”を地域みんなで守り育てる文化が、確かに息づいていました。
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