岐阜県高山市で"ブロッケン現象"を撮影!? 奇跡ともいわれる虹の風景

愛知あたりまえワールド

  • さまざまな条件が揃ったときに見られる「ブロッケン現象」

    ブロッケン現象

岐阜県高山市には、全身を虹が包み込むという、まるで奇跡のような瞬間があるといいます。その真相を確かめるべく、現地を訪れました。たどり着いた先で待っていたのは、想像を遥かに超える鮮やかな虹色の世界でした。

日本唯一の2階建てロープウェイの先へ

  • 奥飛騨エリア随一の観光名所・新穂高ロープウェイ

    奥飛騨エリア随一の観光名所・新穂高ロープウェイ

目指すのは、名古屋から車で約3時間。奥飛騨温泉郷にある新穂高ロープウェイです。日本で唯一の2階建てゴンドラは定員105人、迫力満点の空の旅が待っています。

  • 登山をせずに北アルプスの絶景を眺めることができる

    登山をせずに北アルプスの絶景を眺めることができる

わずか7分で標高2156メートルへ。駅を降りれば、北アルプスの名峰が360度に広がり、まさに“日本の屋根”の名にふさわしい絶景。ミシュラングリーンガイド二つ星に輝く、世界が認める場所です。

ですが今回の目的は、この景色ではありません。狙うのは「身体が虹に包まれる」という、滅多に見られない現象です。

山岳気象予報士が語る、奇跡の正体

  • 奇跡の現象を見るために、西穂山荘を拠点に

    奇跡の現象を見るために、西穂山荘を拠点に

その現象を知るのは、西穂山荘の支配人で山岳気象予報士の粟澤さん。山荘はロープウェイ乗り場からさらに1.4キロ、険しい登山道を1時間半かけて進んだ標高2367メートルの稜線上にあります。

  • さまざまな条件が揃ったときに見られる「ブロッケン現象」

    さまざまな条件が揃ったときに見られる「ブロッケン現象」

粟澤さんによれば、現象の正体は「ブロッケン現象」。太陽を背に立った人影が、山の下にある雲に映り、その周囲に虹の輪が現れるというもの。ヨーロッパでは“怪物”と恐れられ、日本ではご来光信仰の起源とも言われています。

初日は叶わず、もう1泊して再挑戦

  • 西穂ラーメンを目指して登山をするお客さんも多いという一杯

    西穂ラーメンを目指して登山をするお客さんも多いという一杯

奇跡を狙い、西穂山荘に宿泊。夕食は山荘名物「西穂ラーメン」。高山特有の低い沸点でも茹でやすい細ちぢれ麺を使用し、登山客好みのやや塩辛い味付け。1000円という良心的な価格も魅力です。

  • 雲が多すぎるとブロッケン現象は見られないので撤退

    雲が多すぎるとブロッケン現象は見られないので撤退

翌朝6時、粟澤さんの案内で撮影ポイントへ。条件は「太陽光」と「雲海」が同時にあること。雲が多すぎても、少なすぎてもダメ。しかしこの日は雲が厚く、光が届かず断念。悔しさから急きょもう1泊することを決意しました。

2泊3日目、ついに奇跡の瞬間が訪れる

  • 山の稜線から見た風景

    適度に雲はありながらも晴れてくれた2日目の朝

2日目の夕食時、粟澤さんから「明日は高確率で雲海が見られる」との予報。期待は最高潮に!

最終日の早朝、ご来光が山肌を照らし条件の半分をクリア。しかし雲海は姿を見せず、諦めかけたそのとき、岐阜側から吹き上げる風が新たな雲を生み出しました。

  • なんと束の間、奇跡のブロッケン現象を収めることに成功

    なんと束の間、奇跡のブロッケン現象を収めることに成功

光、影、雲――すべてが揃った瞬間、目の前に鮮やかな虹の輪が浮かび上がります。それはわずか2分間の出来事。短くも息をのむ奇跡の光景。

2泊3日の挑戦の末、西穂山荘で「身体ごと虹に包まれる瞬間」をついに目撃することができました。

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